映画「ロシュフォールの恋人たち」

1月から3月にかけて月に一回、開催された「土曜日の映画館」は、 1月、トッド・ヘインズ監督の「キャロル」(2015年) 2月、ヤスミン・アフマド監督の「タレンタイム~優しい歌」(2009年) 3月、ジャック・ドゥミ監督の「ロシュフォールの恋人…

片隅に菖蒲花咲く門田かな

晴れた。最高気温24℃、最低気温11℃。湿度が低い。 菖蒲(アヤメ)の花が満開で、見頃になっていた。 アヤメ科アヤメ属の多年草。日当たりのよい乾燥した草地に生える。高さ三〇~六〇センチ。葉は細長く剣状。初夏、花茎の先に、付け根に網目模様のある…

映画「生きる LIVING」

オリヴァー・ハーマナス監督の映画「生きる LIVING」を観に出かける。 主演の俳優が、ビル・ナイである。 ウィリアム・ニコルソン監督の映画「幸せの答え合わせ」でのアネット・ベニングとビル・ナイの夫婦役の演技が強く印象に残っている。 映画「生きる LI…

映画の記憶2

「特集 佐藤忠男のベスト・ワン」の一本、鈴木清順監督の映画「陽炎座」(1981年、シネマ・プラセット、140分、カラー、35ミリ)を観る。 出演、松田優作、大楠道代、加賀まりこ、楠田枝里子、原田芳雄、中村嘉葎雄。 《時代が大正から昭和へ移り変…

映画の記憶

「特集 佐藤忠男のベスト・ワン」の一本、鈴木清順監督の映画「ツィゴイネルワイゼン」(1980年)を観た。 出演は原田芳雄、大谷直子、大楠道代、藤田敏八。 この年に公開された映画なのだったが、劇場ではなくて、パルコの前身のようなファッションビル…

「にがいコオフィ」

筑摩書房のPR誌「ちくま」2023年3月号を書店で頂く。 表紙と表紙裏の「ともだちのともだち」がヒグチユウコの連載である。 「些事にこだわり」(蓮實重彦)、「世の中ラボ」(斎藤美奈子)の連載がある。 「些事にこだわり」は大江健三郎の「にがいコ…

ゴダール特集号から

「ユリイカ」2023年1月臨時増刊号「総特集=ジャン=リュック・ゴダール」からの話題になるのだが、掲載されているひとつから「ゴダール回顧的断章」(中条省平)を読んだ。 気になった箇所から引用すると、 《ゴダールは、映画という表象の詐術そのも…

松籟の下紅梅は軒の花

快晴。最低気温が2℃で、最高気温は16℃。 気象台から春一番の発表があった。 梅の花が見頃を迎えているとのことで梅の名所を訪れた。満開の花びらに近づくと梅の好い香りが漂ってきた。園内はそぞろ歩きの人で行き交う光景が見られる。バラ科の落葉高木。 …

読書アンケート

みすず書房のPR誌「みすず」1・2月合併号の読書アンケートを手に取ってみた。 2023年8月号をもって休刊の予定とみすず書房からのお知らせがあったので、今後、紙の雑誌では読めなくなるようだ。 どんな本がアンケートにあるか眺めてみた。 山田稔氏の…

ラジオ千夜一話から

NHKラジオ深夜便に、「五木寛之のラジオ千夜一話」という放送番組があります。これまで多く対談をされている五木さんが、特別に印象に残っている対談が羽仁五郎さんとであったと話されていました。 そういえば、五木寛之の『箱舟の去ったあと』という対談…

映画「恋するアナイス」

フランス映画の現在 vol.04ジャン=マルク・ラランヌが選ぶ2020/2022ベストの一本。 ジャン=マルク・ラランヌによるセレクション(「レザンロキュプティーブル」編集長)企画協力・ジャン=マルク・ラランヌJean-Marc Lalanne。 シャルリーヌ・ブ…

マリノス・カルティキス監督の映画「老人」

8月に「EUフィルムデーズ2022映画でつながる、ヨーロッパ」映画祭で上映された一本。 マリノス・カルティキス監督の映画「老人」(2020年、キプロス、ギリシャ、84分、カラー、Blu-ray、ギリシャ語、日本語字幕)を鑑賞。 老いと孤独をテーマにし…

「夕子ちゃんの近道」

中央公論新社から出ていた文芸誌に「アンデル」という名前の小冊子があったのをご記憶の方は今もいるだろうか。創刊は2015年1月号からである。創刊号からはじまった連載小説に、長嶋有の「三の隣は五号室」というタイトルの小説があって、毎回愉しみに…

映画「ツユクサ」

今年観た映画を振り返ると、平山秀幸監督の映画「ツユクサ」があった。主演は小林聡美。小林聡美といえば、フィンランドのヘルシンキを舞台にした荻上直子監督の映画「かもめ食堂」が思い出されるのだが、映画「ツユクサ」も印象深い作品だった。 映画『ツユ…

新刊のエッセイ

八朔(はっさく)の実る季節になった。青空を背にして果実の黄色い色が鮮やかだ。ミカン科ミカン属の常緑広葉樹。近くに寄って眺めると、葉に艶(つや)がある。 八朔は甘味と酸味にほのかな苦みのバランスがよい。爽やかな香りもよい。 ミカンの一品種。果…

映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」

アンソニー・ファビアン監督の映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」(2022年、116分、イギリス)を観る。 ポール・ギャリコの小説「ミセス・ハリス、パリへ行く」が映画の原作。 舞台は、ロンドンとパリ。時代は第二次世界大戦の終わった1950年代…

新刊から

新刊で、『鶴見俊輔、詩を語る』に注目。詩人の谷川俊太郎と元教え子の詩人正津勉とによるインタビュー、詩をめぐる話題だけでなく内外の同時代人の人物評の証言も興味深い。 鶴見さんの詩も一読を! 《出鱈目の鱈目の鱈を干しておいて 夜ごと夜ごとに ひと…

「言葉の人生」

片岡義男の『言葉の人生』を読む。 《一九五〇年の「バッテンボー」からさかのぼること二年、一九四八年、昭和二十三年、僕は疎開先の山口県岩国から広島県呉へ移っていた。九歳になって半年後の夏の終わり、広島リッツ劇場という映画館の前に僕たち子供が集…

PR誌から

新潮社のPR誌「波」8月号と9月号に「45冊! 新潮文庫の松本清張を全部読む」(南陀楼綾繁)が、短編小説編と長編小説編の二回に分かれ掲載されていた。没後30年に当たる企画。 《清張は一九〇九年(明治四十二)十二月に現在の北九州市で生まれたとさ…

映画「言葉と行動」

8月にあった「フィルムデーズ2022 映画でつながる、ヨーロッパ」で、エマニュエル・ムレ監督の『言葉と行動』(2020年、122分、カラー、Blu-ray、フランス語、日本語字幕)を鑑賞する。 出演は、カメリア・ジョルダナ、ニールス・シュネデール、…

なまなまと枝もがれたる柘榴かな

ザクロの実が色づく季節になった。ザクロの実が鈴なりである。触ると実は硬かった。熟すと実が裂ける。 ミソハギ科の落葉高木。葉は長楕円形。六月ごろ、筒形で多肉質の萼(がく)をもつ橙赤色の花をつける。果実は球形で、紫紅色に熟すと裂けて種子が現れる…

映画「虹の兵士たち」

インドネシア映画特集で、リリ・リザ監督の映画「虹の兵士たち」(2008年、インドネシア、125分、カラー、Blu-ray、日本語・英語字幕)を観る。The Rainbow Troops。 パンフレットより、 1974年、スマトラ島南部のブリトン島にあるムハマディヤ小…

汽車旅紀行2

関川夏央著『七つの海で泳ぎたい。』を読む。 「どうせ乗りかかった汽車じゃないか」「フランスへ行きたしとは思わず」の二篇から「どうせ乗りかかった汽車じゃないか」で、パリのオーステルリッツ駅から急行列車でボルドーのボルドー・サン・ジャン駅に到着…

夏の読書

朝は曇り、午後より晴れ上がる。最高気温32℃。街路樹のソヨゴの樹が小さな実を付けていた。《風がそよぐと音がする意、ソロバンの玉に利用。フクラシ。(もちのき科)》と名札あり。 モチノキ科の常緑低木。山地に自生。葉は楕円形で堅い。雌雄異株で、6月…

映画「リカルド・レイスの死の年」

「フィルムデーズ2022 映画でつながるヨーロッパ」映画祭の一本、ジョアン・ボテーリョ監督の映画「リカルド・レイスの死の年」(2020年、ポルトガル、132分、白黒・カラー Blu-ray)を鑑賞。 原題:O Ano da Morte de Ricardo Reis/The Year of …

汽車旅紀行

関川夏央著『七つの海で泳ぎたい。』を読む。 「思い出に生きる国」「どうせ乗りかかった汽車じゃないか」「フランスへ行きたしとは思わず」「第三のコリアン」の汽車旅紀行の中でも、「どうせ乗りかかった汽車じゃないか」「フランスへ行きたしとは思わず」…

ミランダ語

絶版になっている文庫本の関川夏央著『七つの海で泳ぎたい。』を読んだ。スリランカ、モルディヴ、マニラ、ルソンからミンダナオ、ジャワ、ポルトガル、イベリア半島、パリ、ブエノスアイレスからパラグアイ、リオ・デ・ジャネイロ、サンパウロ、吉林省延辺…

ジョージ・フィッツモーリス監督の映画『熱砂の舞』

夏の「活弁シアター」を映像文化ライブラリーで、ジョージ・フィッツモーリス監督の映画『熱砂の舞』(1926年、アメリカ、68分、白黒、Blu-ray、作品提供・マツダ映画社)を観ました。 活動写真弁士・佐々木亜希子さんの活弁による上映で、映画は砂漠…

シネマのある風景2

山田稔著『シネマのある風景』を読むと、パリのポルノ映画館街の近くに居たことがあるという。 パリのポルノ映画館といえば、マリー=クロード・トレユー監督の『シモーヌ・バルベス、あるいは淑徳』という映画がある。 「ディアゴナル特集」で上映されたマ…

シネマのある風景

《短編作家が自らの人生と重ね合わせ、心を寄せた映画の中の愛と孤独、青春と老いをそっと語る。》 山田稔著『シネマのある風景』を読む。山田さんは映画は映画館で観ることにしているので京都から大阪へ出かけて観ることもある映画館好きだ。『最後の読書』…