2005-01-01から1年間の記事一覧

おやすみなさい。2005年

正午過ぎに川を渡っていると、白いカモメが羽を横に拡げて動かしながら横切って飛び去った。速いなぁ。寒いが陽射しは強い。カモメは強い風にも後押しされ加速されて飛行しているのだ。遠くの水面に竹の篊(ひび)が立っている。そこに白いカモメの群れが止…

津軽采女の『何羨録』

朝からラジオを聴きながら年賀状を書く。NHKラジオの「年末スペシャル2005」に作家の石田衣良がゲストにでていた。夜になると、柳田邦男、幸田真音、堺屋太一らがゲストの「2005ニュースハイライト」を聴く。今年も暮れる。話題になった「言葉」をめ…

『あらいざらい本の話』

正午過ぎに川を渡っていると、前方上空の5メートルほどのところを、カラスが口に何かをくわえて羽を上下に動かしながら飛んで行った。すると、それを追うかのように白いカモメが一羽、二羽、三羽と羽を上下に動かしながら、カラスの後を飛んで行った。カラ…

ぶらり散歩、ぶらり見物

昨夜の散歩では寒さにぶるぶる震えながら、大通りの街路樹などをイルミネーションやライトアップで飾(かざ)った夜景を楽しんだ。ぶらり散歩、ぶらり見物をしたのだった。今年のイルミネーションのテーマは「おとぎの国」をイメージしたとか。道理で、馬車…

渡り鳥のカモ

晴れて寒いが、陽射しは強い。川を渡っていると、通行禁止になった橋のそばに水鳥の群れが泳いでいた。渡り鳥のカモの群れだ。川岸に近づいてみると、カモがわたしのいる岸辺へ寄って来た。カモが進むと静かな水面に波紋が拡がる。なめらかな水面と渡り鳥と…

嵐山光三郎の『文人暴食』

川を渡っていると、今日はカモメの群れを見た。晴れ上がって風が強い。きのうはアオサギがとまっていた竹の篊(ひび)の立っている水面に、カモメの群れが広く散らばってぷかぷか浮いていた。 『青春と読書』2006年1月号で茂木健一郎の連載「欲望する脳…

イサム・ノグチのプレイマウンテン

正午過ぎに川を渡っている時、川の中に立てられた竹の篊(ひび)に一羽のアオサギが止まっていた。ときどき見かける鳥だ。陽射しは暖かい。風は冷たい。そういう中でアオサギは日向ぼっこをしているのかな。じっとしているので、居眠りしているのかも・・・…

金柑と光琳

一月下旬の大寒の頃のような日々が続く。散歩の途中に金柑(きんかん)の実が鈴なりになっているのを見つけた。実の色は黄色や橙(だいだい)色でまだらになっている。この実で作ったジャムは香りと苦味があるが、マーマレードのような甘さを感じなくていい…

小沼丹の『珈琲挽き』

小雨が降ったり止んだり。晴れ間も見えたりと天気がぐずつく。夕方になってうっすら晴れた南西の空に金星がぼんやり見えた。冬至が過ぎて日が長くなり始める。うーむ。まだ実感はない。 山田稔の『ああ、そうかね』(京都新聞社)から「文の芸」を読む。「文…

冬至、柚子湯

夜が明けると、晴れた空と一面の雪に覆われた世界に変わっていた。積雪は七センチくらいかな。山間部では一メートル五〇センチを超えての積雪のところもあるようだ。 一日中、晴れていてときおり雪まじりの天気だった。陽射しは暖かいが、風は冷たい。日陰の…

「悪い奴」への関心

夕方から雪が降り始める。風が強い。夜半には外が雪で一面の白い世界になっていた。気温が午後より一段と下がった。寒波だ。北極を中心にする寒気団が南下して来ているのだ。 池内紀の『自由人の暮らし方』(みすず書房)に所収の「野尻抱影」で、「悪い奴」…

山口昌男と「落田洋子 新作油彩画展」

京都の知恩院の前に帆布(はんぷ)の袋物、バッグで有名なお店がある。お家騒動とか。ふーん。ずいぶん前に、ある新聞社の講演会で山口昌男の講演を聴いたことがあった。話の内容といえば、その頃出された新書で論じられたことを話されたのだった。 それはさ…

『静かな大地』の因縁

寒波は少し弱まるが、依然寒気が続いている。マンリョウの赤い実が鈴なりになっていた。この時期によく見かける。日陰に雪が残っている所もあった。 朝日新聞に矢野誠一の『忘れ難き藝人たち』の連載が始まる。回想の芸人たちかな。 『山本容子版画集 静物画…

山本容子版画集 静物画

雪の朝だ。夜の間に降って一〇センチほど積もっていた。道路が凍結している。日中も気温が低い。風も強く吹いた。夕方には風は弱まり牡丹雪。 NHKの「新日曜美術館」で清水登之という画家の作品と人をめぐって、ゲストに映画監督の黒木和雄さんが出ていたの…

「物くさ太郎の空想力」の休と遊

夕方から雪になる。夜半に外が明るいので窓を開けると雪が積もっていた。一面が雪の世界。今は止んでいるが・・・。積雪は五センチくらいだ。気温はマイナス三度に下がっている。寒気団が南下していることによる。 多田道太郎の『物くさ太郎の空想力』198…

寒波

寒波が週末にやって来るという。山間部では積雪のところもあるようだ。夕方、晴れた東の空に満月に見える月がのぼっていた。南西の地平線の近くに金星。大きく明るく輝いている。夜空が澄み切っている。 『ああ、そうかね』(京都新聞社)で山田稔のエッセイ…

満月の夜

正午過ぎ、川を渡っている時にカモメの群れが頭上高く通り越して行った。二十羽ほどの集団飛行。川の上の空間は鳥にとって通り道にもなっているようだ。 夕方の東の空に月が雲間に見え隠れする。雲が切れると丸い明るい月。今夜は満月だ。冬の澄みきった空で…

山田稔の『ああ、そうかね』

気温は終日上がらず低温だった。公園の樹木の紅葉が見事だ。葉の形からトウカエデかな。ずいぶん背の高い樹だなあ。河岸にカモの群れが上陸していた。八羽くらいの集団で、広い階段状になった部分に生えている苔(こけ)をついばんでいたのかもしれない。川…

映画少年

夜明けのころに零度近くまで気温が下がる。午後も気温は二度が最高気温。ときどき雪が舞ったりする。雲が上空で踊り、青空で陽射しも強い。 『新刊展望』2005年12月号の巻頭の「懐想」で、小林信彦が『「東京少年」と「冬の神話」』という文を書いてい…

『結婚のアマチュア』

晴れ上がっているが、ときどき雪が舞い降りる。すぐに止んで陽射しは強い。最高気温は二度という。そういう寒さのなかで、赤いナンテンの実が鈴なりになっているのを見た。目に鮮やかな赤い色。この季節の風物詩かな。 PR誌の『本の話』6月号(文藝春秋)で…

シンガポール体験

山田風太郎のように医学生で戦争中を過ごしたのではなく、シンガポールで一年近くを過ごした井伏鱒二や映画監督の小津安二郎のように軍属で二年ほど過ごした人の日記(もしくは文章)にも興味があるなぁ。 井伏鱒二がシンガポールに上陸したのと内地へ戻った…

建礼門院右京太夫

夕方、月を眺める。上弦の月を少し過ぎた頃だ。野尻抱影の『星三百六十五夜』で十二月一日の「星月夜」を読む。 建礼門院右京太夫の歌をめぐって野尻抱影の感想に注目する。『右京太夫家集』の長い題詞付きの歌で、題詞の述べる星月夜の描写が素晴らしい。 …

『東京の昔』の頃と『金沢』

川を渡っている時に、川の中に立っている竹のひびにたたずんでいる鳥を見た。アオサギだ。いつもの鳥よりやや小型かな。このところ寒さは和らいでいる。 夕方の南の方の空には上弦の月が高く昇っていた。南西の空に低く金星が明るい。 安原顯の『読書狂いも…

ジョン・レノン

正午過ぎ、川を渡っていると通行止めになった橋の橋脚のそばに、川の真ん中の浅い水深に一羽の鳥がいた。羽の色は灰色で頭部が白っぽい色をしているアオサギだった。この時間帯は干潮で水位が下がっているのだ。いつも見かける鳥だろう。 今日はFMラジオで…

おじさん入門

二十四節気の大雪(たいせつ)。快晴で朝から冷え込んだ。陽射しは強いが、気温は低いままだった。まるで一月下旬の頃のようだ。空は晴れ上がって雲の形が強い風に吹き飛ばされたようになっていた。寒波が来たときの雪雲。夕暮れが近づいて南の空高く月が見…

『星を継ぐもの』とラクダ

一月下旬の頃の気温だという。山間部では積雪が五十センチを記録したところがあるそうだ。五日の夕方、南南西の空に三日月とそのそばに明るい金星が並んで見られた。金星は少し南西に寄った方に月よりも低いところに輝いていた。きょうの夕方は三日月が雲間…

イタリア語版『薔薇の名前』

朝、外の方でなにやら音がする。雪が屋根から落ちて地面に当たる音のようだ。夜の間に雪が降った。外を眺めれば家々の屋根がうっすらと白い雪に覆われていた。赤い南天の実に白い雪が積もっている。 この雪の朝で思い出したが、ウンベルト・エーコの『薔薇の…

自然からの贈り物

午前中は霧雨で午後より晴れるが、気温は低いままだった。陽射しに当たっていると暖かい。太陽からの遠赤外線で体が暖められているのだと思う。気持がいいな。不思議な気持ち。太陽からのエネルギーという自然からの贈り物を受け取っている気分だった。 小沢…

カモメと風

午後、川を渡っていると遥かに離れた海面に沢山の鳥が浮いている。あるものは舞い上がったりしている白いカモメの群れがいた。すると、ふらふら強い風に向かって白い大きな羽を上下に動かしながら一羽のカモメが、わたしの頭の上を通り過ぎようとして近づい…

生きているのはひまつぶし

正午過すぎまで傘がいらないほどの小雨だった。川を渡っている時に通行禁止の橋の欄干にアオサギが一羽いた。別の川岸の浅瀬の中にたたずんでいるのは、これもアオサギで一羽は大きく、残りの二羽はやや小さかった。これらの鳥たちはこの辺に定住しているの…