2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「on reading 本を開けば」から

「ポルトガル映画祭2010」に連日通っている。マノエル・ド・オリヴェイラ監督の映画。 26日、『過去と現在 昔の恋、今の恋』に続いて、以下の2本を観る。観客はいずれも30人ほど。 27日、『神曲』(1991年、142分、カラー) 28日、『ア…

オリヴェイラ監督の『過去と現在 昔の恋、今の恋』

日本ポルトガル修好通商条約150周年を記念した「ポルトガル映画祭2010」が映像文化ライブラリーで始まった。 26日、マノエル・ド・オリヴェイラ監督の映画『過去と現在 昔の恋、今の恋』(1972年、115分、カラー)を観る。観客は30人ほど…

トウカエデと雑誌の特集

晴れて北よりの風が強く吹く。落葉が吹き溜まりになっていたり、ひらひらと舞い落ちて来る。トウカエデの葉が色鮮やかだ。夕方にかけて気温が下がる。 蕪村の句に、「西行の夜具も出て有紅葉哉」 雑誌『ブルータス』が「特集・映画監督論」だったから、手に…

紅葉狩と月見草

11月22日は二十四節気のひとつ小雪ですが、小春日和の日がつづいて街路樹の木々は美しい紅葉や黄葉を見せてくれます。高さ15メートルほどのトウカエデが紅葉していました。 立ち止まってうっとり眺めていました、今が紅葉狩りの季節ですね。 蕪村の句…

映画『集金旅行』

「特集・日本文学と映画」の一本、中村登監督の映画『集金旅行』(1957年、松竹、102分、カラー)を観る。原作は井伏鱒二。 ひょんなことから借金回収の旅に出ることになる旗良平(佐田啓二)に、慰謝料を集める小松千代(岡田茉莉子)の二人が、男の…

『あかいはっぱ きいろいはっぱ』

寒くなり北風が吹くと、街路樹の樹木からパラパラと葉が舞い落ちて来ます。赤い葉っぱや黄色い葉っぱや茶色い葉っぱが、地面を彩ります。 「塀外に二枚落ちたる柿紅葉」(虚子) 落葉の季節になると、開いてみたくなる懐かしい絵本があります。ロイス・エイ…

映画『青い山脈』前編、後編

7日は二十四節気のひとつ立冬だった。小春日和がつづく。 昨日は快晴で空は黄砂に覆われて、遠くの山並みが霞んでいた。 今日も晴れて気温は高く黄砂が飛んで来て春先のように霞んでいる。この時期の黄砂は珍しい。 街路樹など樹木の黄葉や紅葉が目に鮮やか…

マノエル・ド・オリヴェイラ監督の『家宝』

2010年が日本ポルトガル修好通商条約の150周年になるのを記念して「ポルトガル映画祭2010」が全国巡回している。まとめて見ることができる貴重な機会だ。できるだけ見ておきたい。 昨年(2009年)7月に「ポルトガルの巨匠 マノエル・ド・オ…

フォージア・サイード著『タブー』

11月8日の「アジア・リーダーシップ・フェロー・プログラム2010年公開シンポジウム」 「国際交流基金」のHPから、 今年度のALFPフェロー6名は、多様な分野の学者や活動家で、それぞれ専門分野は異なりますが、一つの共通点があります。それぞれの国…

中平康監督の映画『狂った果実』

今朝の朝日新聞で、佐野洋子さんが亡くなられたと知る。 『本の雑誌』にエッセイを連載していたのを愛読していた。後に、『佐野洋子の単行本』というタイトルの本に収録される。この本の奥付を見ると一九八五年七月二十日初版発行。 装丁・平賀甲賀。合掌。 …

本のリサイクルフェア

《読書の秋に、もっと本に親しんでいただくとともに、資源の有効活用を図ることを目的として、図書館の除籍した本を無償でお譲りします。お譲りする本は、古くなったり、利用されなくなったりした小説など大人向けの本や、絵本など児童向けの本です。》 《先…

銀杏とポルトガル映画のこと

11月に入って晴天がつづく。街路樹のイチョウの黄葉が目に鮮やかである。トウカエデの紅葉もほんのりと色付き始めた。 「とある日の銀杏もみぢの遠眺め」(久保田万太郎) 今月(11月)、日本ポルトガル修好通商条約150周年の「ポルトガル映画祭20…