2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

茅舎忌の大気無盡の風信機

27日、晴れ、最高気温31℃、最低気温21℃。 気温が高いが、乾燥した風で爽やかだ。 28日、曇る。最高気温24℃、最低気温21℃。 公園の池にハスの葉が大きく育ち、葉の上に水滴が見られた。 浮いている睡蓮の葉に、水色の節(ふし)が二つ見られるク…

ルイ・マル監督の『死刑台のエレベーター』

「ルイ・マル監督特集」で、『死刑台のエレベーター』(1957年、フランス、92分、白黒)を観る。 音楽・マイルス・デイヴィス。 出演、ジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、ジョルジュ・プージュリー。 社長夫人と不倫関係にある男が、社長を殺す完全犯…

『瀬川昌久自選著作集1954〜2014』を読む

『瀬川昌久自選著作集1954〜2014』を読む。 副題が、「チャーリー・パーカーとビッグ・バンドと私」とある。 先日の「月丘夢路特集」で、井上梅次(うめつぐ)監督の映画『夜の牙』(1958年、日活、102分、カラー)を観たのだが、主人公の医…

ルイ・マル監督の映画『好奇心』

今月(6月)は、「月丘夢路特集」の後に「ルイ・マル監督特集」が開催される。 フランスのヌーヴェル・ヴァーグの巨匠、ルイ・マル。今回の特集では、監督デビュー作となる「死刑台のエレベーター」やヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞した「恋人たち…

睡蓮の葉の押さへたる水に雨意

21日、二十四節気のひとつ夏至である。 太陽が北にもっとも寄り、一年中で昼がもっとも長い日である。 晴れる。最高気温27℃、最低気温22℃。 雨上がりの公園の池へ寄る。ハスの葉に雨のしずくが残っていた。 ハスの枯れ枝の先に、チョウトンボが止まっ…

井上梅次監督の映画『夜の牙』

「月丘夢路特集」から井上梅次(うめつぐ)監督の映画『夜の牙』(1958年、日活、102分、カラー)を観る。 出演、石原裕次郎、月丘夢路、浅丘ルリ子、岡田真澄、森川信。 主人公の医師・杉浦は、知らぬ間に戸籍を抹消されていた。真相を探る杉浦の前…

耳で聴くエッセイ

この春に、雑誌「Fishing Café」SPRING2016年、vol.53から「ダーウィンを超えて生物学者・今西錦司のイワナ学」と湯川豊の「約束の川」連載30回「花と渓流魚の物語」を手にとって注目したのだった。 そのうち、湯川豊さんの文で、「花と渓流魚の物語…

水上のその水の上を蝶去らず

晴れた青空に、街路樹のネムノキが咲いていた。淡い紅色の花が満開になって綺麗だ。 揚羽蝶が軽やかに、ひらひらと舞う姿も見られる。 最高気温30℃、最低気温22℃。湿度が低いので風が肌に爽やかだ。 マメ科の落葉高木。東北地方以南の山野に自生。葉は羽…

川島雄三監督の映画『銀座二十四帖』

今月(6月)の「月丘夢路特集」からの一本で、川島雄三監督の映画『銀座二十四帖』(1955年、日活、117分、白黒)を鑑賞。 原作・井上友一郎の小説「銀座二十四帖」、脚本・柳澤類寿、助監督・今村昌平。 出演、月丘夢路、三橋達也、河津清三郎、北…

映画『新雪』について

1942年公開の五所平之助監督の映画『新雪』は、当時の人にどのように見られていたのだろうか。 猪俣勝人著『日本映画名作全史 戦前篇』によると、「新雪」は大映東京作品、ベストテン第六位、原作・藤沢桓夫、脚本・館岡謙之助。 松竹から大映に移った五…

夏の蝶忘れたるほど風に耐え

先日、道端の花壇にモンシロチョウを見かけた。 花から花へと飛び回る蝶の白い翅(はね)には、黒い紋がある。 近寄って観察をする。人の気配に敏感に反応して飛び去る。 ふらふらと飛び、また花へと舞い降りて来る。 シロチョウ科のチョウ。最も普通にみら…

五所平之助監督の映画『新雪』

今月は、広島ゆかりの女優、月丘夢路さんの作品を振り返ります。月丘さんは、1922(大正11)年に広島市に生まれ、宝塚歌劇団のトップスターを経て映画界へ転じ、大映、松竹、日活と活躍の場を変えながら150本余りの作品に出演しました。今回の特集…

新刊案内から

筑摩書房のPR誌「ちくま」6月号によると、獅子文六の『自由学校』が、ちくま文庫で復刊されるようだ。 代表作、遂に復刊! しっかり者の妻とぐうたら亭主に起こる夫婦喧嘩をきっかけに、戦後の新しい価値観をコミカルかつ鋭い感性と痛烈な風刺で描いた代表…