2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

壬生(みぶ)の花田植

ユネスコが「壬生(みぶ)の花田植(はなだうえ)」と松江市の「佐陀神能(さだしんのう)」を無形文化遺産に登録することを決めた、とニュースで知る。 今年、昨年が生誕百年だった黒澤明の「生誕100年 黒澤明監督特集」があった。 そのうちの一本、『七…

ろんどんと巴里

25日、「高峰秀子特集」の一本、木下惠介監督の映画『二十四の瞳』(1954年、松竹、155分、白黒)を観る。夜の部で、観客は50人ほど。 11月プログラムに、 壺井栄の同名小説の映画化、戦争の時代を背景に、小豆島の小学校に学ぶ12人の子ども…

「今こそ古本が新しい!」

夜、NHKテレビの「クローズアップ現代」で、「想像力が未来を拓(ひら)く」 と題した、「小松左京からのメッセージ」をめぐる番組を興味深く観る。 晩年の小松さんを知る石川喬司さんの話に感慨深いものがあった。 石川さんの悲痛な談話に・・・。 ラジオ深…

映画『新しい家族』

「ロシア・ソビエト映画特集」の一本、イスクラ・バービッチ監督の映画『新しい家族』(1982年、97分、カラー)を観る。 出演は、ピョートル・グレボフ、ヴェーラ・アリホフスカヤ、アレクサンドル・ミハイロフ、イリーナ・イワーノフ。 プログラムか…

道々の菊や紅葉や右左

19日、朝からの雨が午後に止み、晴れ間が見えた。気温が20℃近くまで上がる。 街路樹の紅葉が進み、色鮮やかな葉が散り始めた。 「道々の菊や紅葉や右左」、正岡子規の明治二十六年の句である。前書きは、「王子途中」で、 これは、王子へ行く途中の景色…

絶望名人カフカ

朝、NHKラジオの番組「著者に聞きたい 本のツボ」を聴く。 今週の「本のツボ」は、『絶望名人カフカの人生論』の著者の頭木弘樹氏が出演で、カフカの書き残した言葉をめぐり目からうろこのカフカ論が展開されて面白かった。 《誰よりも落ち込み、誰よりも弱…

映画『想い出の夏休み』

「ロシア・ソビエト映画特集」が映像文化ライブラリーで始まった。 セルゲイ・ソロヴィヨフ監督の映画『想い出の夏休み』(1975年、92分、カラー)を観る。 出演は、ボリス・トカレフ、タチヤーナ・ドルビチ、イリーナ・マルイシェワ、ユーリー・アギ…

イチョウとポール・セローのこと

朝晩は冷え込み、雲ひとつなく遠くの山々が眺められた。 小春日和(こはるびより)で、風もなく、青空を背にしたイチョウの樹の黄色く色付いた葉がまばゆい。 イチョウ科の裸子植物。一科一種。落葉高木で、高さ約三〇メートルに達する。葉は扇形で中央に裂…

江戸川乱歩の小説「モノグラム」を聴く

立冬を過ぎて、気温が高い。22℃まで上がる。イチョウの葉が黄色く成りはじめている。 NHKラジオの「ラジオ文芸館」で、江戸川乱歩の小説「モノグラム」を、「江戸川乱歩全集18」(桃源社)所収から、今道琢也アナウンサーの朗読で聴いた。 今は守衛をし…

成瀬巳喜男監督の映画『稲妻』

「高峰秀子特集」の一本、成瀬巳喜男監督の映画『稲妻』(1952年、大映、87分、白黒)を観る。 出演は高峰秀子、浦辺粂子、三浦光子、村田知英子、小沢栄、植村謙二郎、香川京子、根上淳。 脚本は田中澄江である。 11月プログラムから引用すると、 …

「震災日記より」

NHKラジオ第二で、大正から昭和初期にかけて活躍した寺田寅彦の随筆「震災日記より」を聴く。 「震災日記より」は『天災と国防』(講談社学術文庫)所収で、有川博さんの朗読であった。日記を聞いていると、震災当時の湯島五丁目付近からの眺望風景が目に見…

映画『或る夜の殿様』と脚本

高峰秀子特集に通っている。 高峰秀子は1929年(昭和4年)に5歳で子役として銀幕にデビューし、昭和の日本映画とともに歩みつづけた。 今回の特集は映像文化ライブラリー所蔵作品によって振り返ります、とのこと。 そのうちの一本、衣笠貞之助監督の映…

立冬

8日は二十四節気のひとつ立冬である。 午前四時過ぎ、オリオン座が南中していた。冬のダイヤモンドを形作る星が眺められた。 北東におおぐま座が見られ、北斗七星のひしゃくの柄(え)が縦に伸びている。 ひしゃくの柄は、おおぐまの尻尾(しっぽ)の部分で…

「著者に聞きたい 本のツボ」

5日のNHKラジオの「土曜朝いちばん」で、「著者に聞きたい 本のツボ」が、『安部公房伝』の著者・安部ねりさんへのインタビューで、談話を興味深く聴く。 安部公房は、娘のねりさんへ、演劇と小説の関係で、劇作家を小説家より偉いんだと言っていた。 学校…

映画『馬』

昨年の12月に亡くなった高峰秀子さんの特集が今月から二ヵ月にわたって、映像文化ライブラリーで、開催される。 5日、山本嘉次郎監督『馬』(1941年、東宝映画、映画科学研究所、127分、白黒)を観る。 出演、高峰秀子、竹久千恵子、藤原鶏太、丸…

掻きチシャと小さな天体

3日、4日と例年より気温が高い。晴れて陽射しが強く汗ばむ。 3日が23℃、4日が25℃もあった。 二十四節気のひとつ霜降のあと、紅葉がはじまっている。 野菜のチマ・サンチュの苗を植える。 チマ・サンチュとは? 見た目はチシャである。調べると、日本…

アニメーション、『ストーミー・ナイト』

文化の日、「国際アニメーション・デー2011in広島」で、7作品が上映される。 1、ミシェル・ルミュ監督『ストーミー・ナイト』(2003年、カナダ、9分55秒) 2、ユージン・フェドレンコ、ローズ・ニューラブ監督『愚か者の村』(1999年、カ…

アニメーション、『お坊さんと魚』

マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督『お坊さんと魚』(1994年、オランダ、フランス、6分25秒)は、修道院の僧侶が、池に一匹の魚を見つけ、魚を捕まえようとする物語。 セリフはなく、ピアノの軽快な音に合わせるように僧侶は、来る日も来る日も…

アニメーション、『インスティンクト』

先月28日、「国際アニメーション・デー2011in 広島」から7作品を観る。 1、ラオ・ヘイドメッツ監督『インスティンクト』(2003年、エストニア、10分28秒) 2、クロード・リュエ監督『スクエア・オブ・ライト』(1992年、スイス、4分5…