2022-01-01から1年間の記事一覧
ザクロの実が色づく季節になった。ザクロの実が鈴なりである。触ると実は硬かった。熟すと実が裂ける。 ミソハギ科の落葉高木。葉は長楕円形。六月ごろ、筒形で多肉質の萼(がく)をもつ橙赤色の花をつける。果実は球形で、紫紅色に熟すと裂けて種子が現れる…
インドネシア映画特集で、リリ・リザ監督の映画「虹の兵士たち」(2008年、インドネシア、125分、カラー、Blu-ray、日本語・英語字幕)を観る。The Rainbow Troops。 パンフレットより、 1974年、スマトラ島南部のブリトン島にあるムハマディヤ小…
関川夏央著『七つの海で泳ぎたい。』を読む。 「どうせ乗りかかった汽車じゃないか」「フランスへ行きたしとは思わず」の二篇から「どうせ乗りかかった汽車じゃないか」で、パリのオーステルリッツ駅から急行列車でボルドーのボルドー・サン・ジャン駅に到着…
朝は曇り、午後より晴れ上がる。最高気温32℃。街路樹のソヨゴの樹が小さな実を付けていた。《風がそよぐと音がする意、ソロバンの玉に利用。フクラシ。(もちのき科)》と名札あり。 モチノキ科の常緑低木。山地に自生。葉は楕円形で堅い。雌雄異株で、6月…
「フィルムデーズ2022 映画でつながるヨーロッパ」映画祭の一本、ジョアン・ボテーリョ監督の映画「リカルド・レイスの死の年」(2020年、ポルトガル、132分、白黒・カラー Blu-ray)を鑑賞。 原題:O Ano da Morte de Ricardo Reis/The Year of …
関川夏央著『七つの海で泳ぎたい。』を読む。 「思い出に生きる国」「どうせ乗りかかった汽車じゃないか」「フランスへ行きたしとは思わず」「第三のコリアン」の汽車旅紀行の中でも、「どうせ乗りかかった汽車じゃないか」「フランスへ行きたしとは思わず」…
絶版になっている文庫本の関川夏央著『七つの海で泳ぎたい。』を読んだ。スリランカ、モルディヴ、マニラ、ルソンからミンダナオ、ジャワ、ポルトガル、イベリア半島、パリ、ブエノスアイレスからパラグアイ、リオ・デ・ジャネイロ、サンパウロ、吉林省延辺…
夏の「活弁シアター」を映像文化ライブラリーで、ジョージ・フィッツモーリス監督の映画『熱砂の舞』(1926年、アメリカ、68分、白黒、Blu-ray、作品提供・マツダ映画社)を観ました。 活動写真弁士・佐々木亜希子さんの活弁による上映で、映画は砂漠…
山田稔著『シネマのある風景』を読むと、パリのポルノ映画館街の近くに居たことがあるという。 パリのポルノ映画館といえば、マリー=クロード・トレユー監督の『シモーヌ・バルベス、あるいは淑徳』という映画がある。 「ディアゴナル特集」で上映されたマ…
《短編作家が自らの人生と重ね合わせ、心を寄せた映画の中の愛と孤独、青春と老いをそっと語る。》 山田稔著『シネマのある風景』を読む。山田さんは映画は映画館で観ることにしているので京都から大阪へ出かけて観ることもある映画館好きだ。『最後の読書』…
「ユリイカ」2月号の特集・田中泯。参照:http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3655 《私を使わない自由を踊る――田中泯と世界、その可傷性と偶有性》と題した松岡正剛と石井達朗の対談に注目した。 映画『名付けようのない踊り』に合わせた企画で…
古本マニアをめぐる聞き書き本を読む。南陀楼綾繁著『古本マニア採集帖』である。 《「本好きの生活史」のようなものが描けないかと漠然と考えたのです。》 目次 「古本と遊ぶ」「古本とコレクション」「古本で調べる」「古本と仕事」 36人への聞き書きで…
集英社の「青春と読書」4月号に「わたしの神聖なる女友だち」(四方田犬彦)というタイトルの新連載が始まっていました。 《男と女の間には友情はなりたつのだろうか。男は女のどこに学び、どこに敬意を抱きつつ、自分を造り上げていくのだろうか。花火のよ…
曇り、最高気温25℃。爽やかな風が吹く。ドクダミの花が咲いていました。葉を千切ると独特の匂いがしますね。葉の形がサツマイモの葉に似ています。 ドクダミ科の多年草。日陰の湿地に生え、高さ一五~三五センチ。全体に悪臭がある。葉は広卵形。夏、淡黄…
快晴で爽やかな風が吹く。最高気温25℃。クルミ(胡桃)の実が大きくなって枝のあちこちに眺められた。クルミの実は小さなレモンのような形をしている。 《初夏の切れ味の良い陽射しが降りそそいでいた。》(五木寛之著「蒼ざめた馬を見よ」より引用) オニ…
曇り、最高気温24℃。爽やかな風が吹く。道端に黄色の花と白い綿毛のタンポポが眺められた。 3月下旬から映画館でヴィットリオ・デ・シーカ監督の映画「ひまわり」の上映がつづいている。ヘンリー・マンシーニの音楽。1970年に公開された作品である。h…
25日、最高気温25℃。気温が高くても湿度が低いので、とても過ごしやすい時期である。ツツジが満開で、今が見頃だ。 白水社のPR誌「白水社の本棚」2022年春号が届いた。 連載「愛書狂」(岡崎武志)を読む。「白水社の本棚」で最初に読むのがこのコラ…
新緑のきれいな季節。散歩の途中、ツツジやタンポポの花をあちこちに見つけた。立ち止まって花を観る。ふわふわした白い綿帽子は風が吹くと今にも空へ舞い上がりそうだ。ツツジの花に蜜蜂を見つけた。 「照影も殊に故郷の花の蔭」 「山櫻かざしし馬車をまた…
「グランマ・モーゼス展」を観に出かける。アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスは70代で本格的に絵を描き始め、80歳の時にニューヨークで初個展を開いた。最初期から101歳で亡くなるまでに描いた作品から日本初公開を含む約130点の作品が公…
新潮社のPR誌「波」4月号の表紙の写真が本を読んでいる津野海太郎さんの写真であった。背景にあるのが本棚である。背表紙が並んでいる。表紙に、 みんな 好きに 生きて 津野海太郎 という、津野さんの筆跡がある。 背景の本棚の本は津野さんの蔵書ではなか…
全国各地を巡回している「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品展」を観に行きました。アメリカの中西部ミネソタ州のミネアポリス美術館の所蔵する日本絵画のコレクションより選ばれた作品の展覧会です。写真撮影がOKでした。以下の写真は、画壇の革新者たちか…
晴れる。最高気温16℃、最低気温8℃。春風に誘われて桜狩りに。 ソメイヨシノや枝垂れ桜の花が見頃になっていた。青空を背にして桜が映えている。 「花曇ふくみし水のひややけく」 「揺れてゐる人がのぼりし櫻かな」 中村汀女の俳句で、昭和八年(1933…
「岳人」2022年1月号の連載「北海道縦断無銭旅行サバイバル」(服部文祥)を読んだ。今回が最終回だった。無銭で狩猟と採集による徒歩旅行記である。食料は、何か所か山の中の小屋にあらかじめ補給所として置き、山野での食料の採集生活で北海道の大地…
21日、気象台から桜の開花宣言があった。今はまだ5分咲きといったところで、公園の桜の木を眺める花見客の姿がちらほらと眺められます。 「みすず」1・2月合併号に読書アンケート特集があり、アンケートの回答が掲載されています。 小野和子『あいたく…
『野呂邦暢 古本屋写真集』が岡崎武志&古本屋ツアー・イン・ジャパン編で文庫化された。その表紙を見ると、古本屋の前に立つ野呂邦暢さんが写っている。 この表紙の写真の古本屋が、編者の岡崎武志と小山力也の二人の対談を読むと、エイス書房であるという…
1978年~1980年に雑誌「話の特集」に掲載された対談を収録した本、金井美恵子・金井久美子著『鼎談集 金井姉妹のマッド・ティーパーティーへようこそ』を読んだ。 ゲストに、蓮實重彦、武田百合子、西江雅之、大岡昇平、山田宏一、フィリス・バンバ…
スイセンの花が咲いている。日を浴びたスイセンの花が鮮やかだ。 「水仙の花鼻かぜの枕元」 明治三十年(1897年)の夏目漱石の俳句である。 『漱石・子規往復書簡集』より俳句を引用。 漱石・子規往復書簡集 (岩波文庫) 岩波書店 Amazon
晴れ上がって暖かく、最高気温13℃。梅のつぼみがふくらみ始めている。咲いた白梅に鼻を近づけると、ほんのりとした良い香りが漂って来た。 与謝蕪村の句に、「うめ折て皺手(しはで)にかこつ薫(かをり)かな」 「波」2月号の新刊案内に、津野海太郎著『…
先日、書店で「新書は独学の友」という赤い表紙の小冊子を入手しました。非売品です。 巻末に95冊の既刊新書のリストがあります。 表紙に次のように書かれています。 創刊5周年フェア副読本 独学に役立つ インターナショナル新書の情報を ご紹介します。 …
朝の最低気温が氷点下を記録する。日の出が7時頃で、最高気温10℃。曇りのちに晴れた。川面(かわも)に渡り鳥の群れがとどまって餌を探していた。ヒドリガモの群れである。西風の寒風の吹くなかで、静かにゆっくりと水面を滑るように動き回っていた。ヒド…