2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

エマニュエル・リヴァの写真展

4月に観た映画アラン・レネ監督の『ヒロシマ・モナムール』の主演女優の撮影した写真の展覧会が始まっているので、見に出かけた。 写真展「HIROSHIMA 1958――エマニュエル・リヴァの広島」の展覧会の会場が三ヶ所に分かれている。 そのうち、クリックファー…

里過て古江に鴛を見付たり

小春日和である。渡り鳥の群れが岸辺に近く集まって川面(かわも)に浮いていた。20数羽の群れで、鳥はヒドリガモのようだ。この冬、初めて見た。 蕪村の句に、「里過(すぎ)て古江に鴛(をし)を見付(みつけ)たり」。 日が暮れる18時ごろ、南南西の…

「自然に親しむ」を聴く

昨夜のラジオ深夜便は明石勇アナウンサーの担当日であった。 今月(11月)の「ないとガイド」の「自然に親しむ」はゲストが内山節氏である。 うっかり眠ってしまい、途中から聴けた。 明石さんと内山さんの談話に耳を傾ける。 内山 最近、鳥猟(とりりょう…

「植草甚一の青春散歩」のこと

川を渡っていると、川面(かわも)に白い鳥がいた。カモメの群れである。竹のひびの周辺に散らばるように浮いている。のどかな小春日和だ。 蕪村の句に、「小春凪(こはるなぎ)真帆(まほ)も七合五勺(しちがふごしゃく)かな」。 先日から植草甚一のアニ…

カリフラワーと「ことばの考古学」

植えたカリフラワーの苗を見る。うーむ。しっかり根付いたようだ。 ブロッコリーの葉は少し、虫に齧られている。 22日は、二十四節気のひとつ小雪だ。 岩波新書創刊70年記念の『図書』で、「私のすすめる岩波新書」を読む。 表紙絵は宮崎駿。アンケート…

『天文手帳』

書店に寄り、来年用の手帳を買う。地人書館の出している『天文手帳』で、昨年より30円値上がりしていた。 レジで、『図書』(岩波新書創刊70年記念)臨時増刊2008をもらう。 荒川洋治の新刊に目を通す。『読むので思う』(幻戯書房)。 本を処分して…

杉田比呂美の「どこどこかえる」

18日からの真冬のような気温に、ぶるぶる。寒い。 冷蔵庫の野菜室なみの温度である。 寒気団が南下していてその影響である。マフラーとコートなどが手放せない季節がやって来た。明日の朝は最低気温が1℃だという。 春から夏のあいだに動きまわっていた池…

『誰にもわかるハイデガー』

通りの街路樹の紅葉が目に付く。イチョウの黄色の葉が散って、これも目に鮮やかだ。 紅葉狩りの季節になりました。 ハイデッガーといえば、筒井康隆の講演を収録した『誰にもわかるハイデガー』(新潮社)というカセットテープがあるのですが、久しぶりにこ…

ハイデッガー読みたくて

快晴で気温が上がる。街路樹のトウカエデが紅葉している。 蕪村の句に、「落葉して遠く成けり臼(うす)の音」。明和六年十月五日の句である。 早朝、ラジオのNHKの番組「土曜あさいちばん」の《著者に聞きたい 本のツボ》に『哲学は人生の役に立つのか』の…

『須賀敦子全集』年譜のこと1

この三日ほど、月が夜半に天頂あたりにやって来て照らしている。外に出て、月明かりに手をかざすと、影ができるのだった。 今夜は満月で南西に傾きかけている頃に、外へ出て月を眺める。 南東にオリオン座が見える。冬のダイヤモンドと呼んでいる大きな六角…

「新・話の泉」に大笑い

夜、ラジオのスイッチを入れるとNHKの番組「新・話の泉」が始まったところだった。 立川談志、山藤章二、嵐山光三郎、毒蝮三太夫、中村メイコの出演で、司会は渡邊あゆみアナウンサーである。 「皆さん思い浮かべてください。二字熟語の出家と家出、このよう…

ナポリ行きの消息

七日は二十四節気のひとつ立冬で、時雨(しぐれ)模様であった。 晩秋から初冬にかけて降ったり止んだりする小雨。 蕪村の句に、「楠(くす)の根を静(しずか)にぬらす時雨哉」。 明和五年九月二七日の句である。 幸い今日は曇り空で、前から計画していた…

植草甚一の声

2008年8月8日に、生誕百年を迎えた植草甚一のアニバーサリー・ブック『植草甚一 ぼくたちの大好きなおじさん』(晶文社)の付属のCDを聴いた。二度、三度と何度も聴く。 ニューヨークへ日本のもの(本)を持っていって、売れるかどうか、その反応を確…

「変わるし」

夜、NHKテレビの音楽番組「SONGS」が矢野顕子の出演だった。聴きながら至福の時を過ごす。 矢野顕子とのトークに糸井重里が聞き手で出て、「21の子がこんな歌を歌って・・・。」と三橋美智也の「達者でナ」(1976)を振り返る。 一曲目は「春咲小紅」…

落穂拾ひ日あたる方へあゆみ行

夕方、南の空に三日月が、その右隣に木星が並んで輝いていた。高度は三十度ほどか。このように接近しているのは珍しい。 南西には金星が光っている。こちらは二十度ほどの高さだ。 街路樹のシラカシの木の下にドングリが散らばっている。 蕪村の句に、「落穂…

小崎泰博の『幻の10年』のこと

朝晩は肌寒い。もうすぐ立冬である。 夕暮れ時に公園の池に寄ると、睡蓮の花が開いていた。闇の中にひっそりと・・・。 蕪村の句に、「冬ちかし時雨(しぐれ)の雲もこゝよりぞ」。 スイレン科スイレン属の水生植物の総称。池・沼に生え、円形または卵形の基…