映画「ロシュフォールの恋人たち」

 1月から3月にかけて月に一回、開催された「土曜日の映画館」は、

 1月、トッド・ヘインズ監督の「キャロル」(2015年)

 2月、ヤスミン・アフマド監督の「タレンタイム~優しい歌」(2009年)

 3月、ジャック・ドゥミ監督の「ロシュフォールの恋人たち」(1966年)

 3月の映画、「ロシュフォールの恋人たち」を観た。

 

 出演、フランソワーズ・ドルレアックカトリーヌ・ドヌーブジーン・ケリー、ジョージ・チャキリス、ジャック・ぺラン、ミシェル・ピコリ

 年に一度のお祭りで賑わう港町ロシュフォール。双子の姉妹ソランジュとデルフィーヌは、新しい恋の予感に胸を躍らせる・・・。ドヌーブとドルレアック姉妹の相手役には『雨に唄えば』のジーン・ケリー、『ウエスト・サイド物語』のジョージ・チャキリスという、ハリウッド・ミュージカル映画の大スターが登場! (「土曜日の映画館」パンフレットより)

 

 上映後、フランスのオーシュ市にあるミニシアター「Cine32」のブランディーヌ・ボーヴィーさんのフランスの「映画の授業」という動画がスクリーンで上映される。
 ロシュフォールで行われた撮影現場の映像、広場から双子の姉妹のいる建物の部屋へとクレーンによる移動撮影のシーン、ジーン・ケリーのタップ・ダンスの撮影のシーンなどなど、そして映画の裏方、照明係や美術スタッフらの映画製作の現場の映像を観る。

https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=TyKMhVdFvZI

片隅に菖蒲花咲く門田かな

 晴れた。最高気温24℃、最低気温11℃。湿度が低い。
 菖蒲(アヤメ)の花が満開で、見頃になっていた。

 アヤメ科アヤメ属の多年草。日当たりのよい乾燥した草地に生える。高さ三〇~六〇センチ。葉は細長く剣状。初夏、花茎の先に、付け根に網目模様のある紫または白色の花を開く。多くの栽培品種がある。アヤメ属には、カキツバタ・シャガなども含まれる。古来、アヤメと呼んだショウブはサトイモ科。  『大辞泉

 大辞泉の引用句は、「片隅に菖蒲花咲く門田かな」

 正岡子規の明治二十九年の俳句である。
 
寒山落木 巻五」から、一部引用する。

 夏ノ頃ヨリ毎月草庵ニ俳句小集ヲ催ス、会スル者十人内外。
 夏時ハ夕ニ至リテ多少ノ熱ヲ発スルヲ常トス。
 五月雨ノ頃板橋、赤羽ニ遊ビ、一宿シテ帰ル。

映画「生きる LIVING」

 オリヴァー・ハーマナス監督の映画「生きる LIVING」を観に出かける。

 主演の俳優が、ビル・ナイである。

 ウィリアム・ニコルソン監督の映画「幸せの答え合わせ」でのアネット・ベニングビル・ナイの夫婦役の演技が強く印象に残っている。

 映画「生きる LIVING」の脚本が、カズオ・イシグロである。

 黒澤明の映画「生きる」をリメイクした作品。

 オリジナル作品を思い出しながら鑑賞する。

映画『生きる-LIVING』公式サイト (ikiru-living-movie.jp)

 

 

 

映画の記憶2

 「特集 佐藤忠男のベスト・ワン」の一本、鈴木清順監督の映画「陽炎座」(1981年、シネマ・プラセット、140分、カラー、35ミリ)を観る。

 出演、松田優作大楠道代加賀まりこ楠田枝里子原田芳雄中村嘉葎雄

 《時代が大正から昭和へ移り変わる頃、新派の劇作家・松崎春孤は謎の女・品子の後を追って、不可思議な世界へと迷い込んでいく・・・。泉鏡花の原作をもとに、現実と幻想、生と死の境界がさだかではない、夢幻的な世界が繰り広げられる。》(パンフレット「特集 佐藤忠男のベスト・ワン」より)

 佐藤忠男さんがベスト・ワンに選んだ1981年の作品。

 映画「ツィゴイネルワイゼン」(1980年)は、映画館ではなく、にわかづくりの場所で公開されたのではなかったか。

 

映画の記憶

 

 「特集 佐藤忠男のベスト・ワン」の一本、鈴木清順監督の映画「ツィゴイネルワイゼン」(1980年)を観た。

 出演は原田芳雄大谷直子大楠道代藤田敏八

 この年に公開された映画なのだったが、劇場ではなくて、パルコの前身のようなファッションビルの狭いホールのような場所で上映されたのだった。

 映画の上映後、観客が出口へ出るところで感想を口々にしている時に、分からない映画だった、という学生の声が漏れるのを耳にしたのを思いだした。

 このにわか作りのホールの「劇場」で、寺山修司の映画特集があり「書を捨てよ町へ出よう」、「田園に死す」など数々の作品を観たのだった。

 1980年の「キネマ旬報」ベストテン第一位作品。

 

 

「にがいコオフィ」


 筑摩書房のPR誌「ちくま」2023年3月号を書店で頂く。
 表紙と表紙裏の「ともだちのともだち」がヒグチユウコの連載である。
 「些事にこだわり」(蓮實重彦)、「世の中ラボ」(斎藤美奈子)の連載がある。
 
 「些事にこだわり」は大江健三郎の「にがいコオフィ」を論じていて面白い。ユーモアな味わいがある。
 


https://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/1608/

コーヒーの豆は遍在していながらドリップ・フィルターが近くに見あたらぬと、不意に親しい女性のお尻が見えてきたりするのはなぜか|些事にこだわり|蓮實 重彦|webちくま (webchikuma.jp)

 

ゴダール特集号から

 「ユリイカ」2023年1月臨時増刊号「総特集=ジャン=リュック・ゴダール」からの話題になるのだが、掲載されているひとつから「ゴダール回顧的断章」(中条省平)を読んだ。

 気になった箇所から引用すると、

ゴダールは、映画という表象の詐術そのものに苛立っていた。その結果、何も表象しないあの黒の画面に到達してしまう。ここまでくればデッドエンドだ。じっさい、ゴダールは商業映画の世界から姿を消し、日本では一九八三年の『パッション』までゴダールの映画をほとんど見ることができなくなった。》  85ページ

 

http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3767