2019-01-01から1年間の記事一覧
サザンカ(山茶花)が冬の日ざしを浴びていました。サザンカの葉の特徴は、縁(ふち)にギザギザがあり、ツバキの葉とはその点が違いますね。 「玉の如き小春日和を授かりし」「歳時記に聞きて冬至のはかりごと」「かへりみる吾が俳諧や年の暮」 松本たかし…
冬咲きの牡丹(ボタン)が開花している。黄色、白、赤、ピンクの八重咲きで、豪華な大輪の花は見ごたえがあります。 ボタン科の落葉低木。高さ一~二メートル。葉は大きく、羽状複葉で、互生する。五月ごろ、白・紅・紫・黄色などの大形の花が咲く。花びらは…
11月に開催された広島国際映画祭2019で、「大林宣彦監督セレクション」と題して四作品が上映された。 『野のなななのか』(2014年)、『異人たちとの夏』(1988年)、『野ゆき山ゆき海べゆき』(1986年)、『あした』(1995年)。 『…
サザンカ(山茶花)の花が満開である。遠くから見ると、葉に白い雪が積もったように見えた。根元は、散った花びらが白く一面に敷き詰められている。八重咲のサザンカ(山茶花)がちょうど見頃を迎えている。 亜紀書房の新刊、南伸坊著『私のイラストレーショ…
ハクモクレン(白木蓮)の芽が、青空の方へ伸びて、寒風に吹かれゆれている。 先日、書店のブックフェアに足を止め、亜紀書房と朝日出版社の共同フェアのブックリストの小冊子を手に取りました。南伸坊著『私のイラストレーション史』は、亜紀書房刊の本であ…
サザンカ(山茶花)の花が咲き、初冬の日の光を浴びている。紅い花びらが鮮やかだ。 「濃紅葉をさしはさみけり薮の家」 「崖紅葉濃ゆきにひたと御堂あり」 「黒ずみて強き紅葉や紅葉中」 「枯るるは枯れ青きは青き草小春」 松本たかしの昭和十二年(1937…
公園に黄色いバラが咲いていた。風に吹かれてゆれている。立ち見の人の目がバラにそそがれている。 バラ科バラ属の低木の総称。特に、観賞用に改良された園芸品種。枝にとげがあり、蔓(つる)状となるものもある。葉は羽状複葉。萼(がく)・花びらとも五枚…
新潮社のPR誌「波」12月号の筒井康隆の「南蛮狭隘族」、川本三郎「荷風の昭和」第十九回・荒川放水路のほうへ、などを読んだ。 昭和六、七年ごろ荷風がよく足を運んだ場所、荒川放水路をめぐる荷風の随筆を参照しながら川本三郎さんの描く文学散歩がとても…
水辺にカルガモの群れが見られる。ゆるやかな動きで水面を移動していた。ヒドリガモより少し大きく見える。 カモ科の鳥。全長約六〇センチ。全体に黒褐色で、くちばしの先が黄色く、雌雄同色。東アジアに分布し、日本では留鳥で、川や池沼にすみ、都市公園で…
サザンカ(山茶花)の白い花が咲きだした。咲き始めです。 ツバキ科の常緑小高木。九州・四国の山地に自生。葉は楕円形で両端がとがる。晩秋のころ白い花をつけ、散るときは花びらがばらばらに落ちる。種子から油をとり、材で器物を作る。園芸・観賞用として…
小春日和で暖かい。最高気温22℃。朝晩は冷え込む。最低気温9℃。 茶畑に茶の花が咲いていた。白い花びらが五枚で丸みがあり、葉につやがある。 ツバキ科の常緑低木。暖地に自生。葉は長楕円形で厚みがある。秋、白い五弁花を開く。原産地は中国の四川・雲…
晴れた空の下、北風が強い。最高気温は14℃。最低気温が9℃。 オレンジ色の花が風に吹かれてゆれていた。キバナコスモス(黄花コスモス)の花で鮮やかだ。コスモスに似ている。四〇から六〇センチの高さがある。 雑誌「望星」12月号に、「平川克美責任編…
《映像とは動いていなければ、それでいて色と音に彩られ、起伏を生み出すものでなければならない。》レオン・ゴーモン(創業者) 「ゴーモン 珠玉のフランス映画史」から、ルイ・フイヤード監督の映画『ファントマ』を観る。連続活劇と呼ばれてサイレント映…
「ゴーモン 珠玉のフランス映画史」からの一本。 モーリス・ピアラ監督の映画『私たちは一緒に年をとることはない』(1972年、フランス、イタリア、107分、カラー、Blu-ray、日本語字幕)を鑑賞。 出演、ジャン・ヤンヌ、マルレール・ジョベール。 映…
朝晩が冷え込む。最低気温8℃。快晴で日差しが強い。最高気温21℃。乾燥した風が吹く。秋日和である。 シャリンバイ(車輪梅)の実を見つける。枝の先に密集して白い花が咲いていた。 バラ科の常緑低木。本州南西部・九州の海岸に自生。葉は長楕円形で、枝…
今年生誕110周年を迎えた小説家・松本清張をめぐる「みうらじゅんのファンブック~松本清張~」というNHKラジオの番組を聴きました。 清張の小説と映画化した作品をめぐる興味深い文学・映画の談話、映画音楽も流される。松本清張へのインタヴュー、講演…
「ゴーモン 珠玉のフランス映画史 世界最古の映画制作会社の軌跡」 《先月に引き続き、映画史を塗り替えてきたゴーモンの歴史を辿るべく、時代を超える傑作を上映します。神出鬼没の怪盗ファントマを躍動感溢れる映像で描き出したルイ・フイヤード、オーソン…
書店で、亜紀書房と朝日出版社の共同フェアが現在開催中だった。平台に本が並べられていました。ブックリストの小冊子が置いてあったので、手に取ってみました。興味を引く本が目につきます。 「大人にこそ読んでほしいメルヘンの世界」からは、コマツシンヤ…
「ゴーモン 珠玉のフランス映画史 世界最古の映画制作会社の軌跡」 《1895年の創業から現在まで、120年以上に渡る歴史を誇る世界最古の映画制作会社「Gaumont(ゴーモン)」。1911年には、6000もの観客席を擁した映画館「ゴーモン・パラス」…
晴れた。最高気温26℃。蒸し暑いが風がある。 ツワブキの黄色い花が見られる季節になった。近づいて観察する。長く伸びた茎の先の黄色の花が美しく見ごろだ。 キク科の多年草。海岸近くに自生。長い柄のある葉が束生し、葉は腎臓形で厚く、上面は光沢がある…
「没後50年 成瀬巳喜男監督特集」からの一本、成瀬巳喜男監督の映画『あにいもうと』(1953年、大映、86分、白黒、35ミリ)を鑑賞。 出演は、京マチ子、森 雅之、久我美子、浦辺粂子、堀雄二、船越英二、山本礼三郎。脚本は水木洋子。キネマ旬報ベ…
12日、台風19号で大荒れだった。歩道を歩くのに風に煽(あお)られた。 13日も強い風が吹き続ける。台風一過、公園の池に睡蓮が咲いていました。 「週刊読書人」9月20日号に、「追悼 池内紀」と題して、小宮正安氏の追悼文が掲載されていました。池…
「没後50年 成瀬巳喜男監督特集」からの一本、成瀬巳喜男監督の映画『めし』(1951年、東宝、97分、白黒、35ミリ)を鑑賞。 出演は、上原謙、原節子、島崎雪子、大泉滉、浦辺粂子、二本柳寛、杉葉子、杉村春子、小林桂樹、長岡輝子、山村聰。脚本…
清水宏監督の映画「簪(かんざし)」(1941年、松竹・大船)は、山梨県の下部温泉が舞台で、井伏鱒二の「四つの湯槽」の映画化作品。 池内紀著『温泉旅日記』の「ほうとう記」は、下部温泉への日帰り温泉旅日記。 《昼すぎに用事が終わったりした日など…
筑摩書房のPR誌「ちくま」10月号の新刊案内を見ています。 今月のちくま文庫の一冊では、『温泉まんが』(山田英生・編)に注目した。 先月、清水宏監督の映画「簪(かんざし)」(1941年、松竹・大船)、青柳信雄監督の映画「風流温泉 番頭日記」(1…
《10月から11月にかけて、没後50年にちなんで、成瀬巳喜男監督(1905―1969)の特集を開催します。巧みな生活感の表現や繊細な心理描写で、家族のドラマや女性の生き方を描き、数々の秀作を残した成瀬巳喜男監督。今月は、ベスト・ワンに輝いた1…
残暑で曇り空。湿度が高く、蒸し暑い。最高気温31℃。 酔芙蓉(すいふよう)の花が目を楽しませてくれる。 アオイ科の落葉低木。暖地の海岸近くに自生。葉は手のひら状に裂けていて、先がとがる。夏から秋、葉の付け根に淡紅色の大きな五弁花を開き、一日で…
朝晩は気温が下がり、過ごしやすくなった。公園の池に睡蓮(スイレン)が眺められる。人々の喧騒を離れて静かに咲いている。水中に小さなメダカが数匹と集まって、泳いでいる。 「秋水に五色の鯉の主かな」 「秋水に大鯉騒ぐこともなし」 松本たかしの昭和十…
書店で手に取った美術雑誌「一枚の繪」8月号に、「ぼくの美術書ノート」という連載記事を見つけた。池内紀さんの文章でした。東野芳明著『グロッタの画家』をめぐる若き日に読んだ美術書とその時代に出ていた美術雑誌に登場した美術評論家たちをめぐる興味…
夕方から台風の風が吹き始める。最高気温27℃、湿度が高い。 書店に寄った時に、講談社のPR誌「本」10月号を頂く。毎月、早めに書店に届くPR誌だ。 今年の出版界でのPR誌の話題といえば、KADOKAWAのPR誌「本の旅人」が七月号をもって休刊することになった…