2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

玉の如き小春日和を授かりし

サザンカ(山茶花)が冬の日ざしを浴びていました。サザンカの葉の特徴は、縁(ふち)にギザギザがあり、ツバキの葉とはその点が違いますね。 「玉の如き小春日和を授かりし」「歳時記に聞きて冬至のはかりごと」「かへりみる吾が俳諧や年の暮」 松本たかし…

塔の上の鐘動き鳴るクリスマス

冬咲きの牡丹(ボタン)が開花している。黄色、白、赤、ピンクの八重咲きで、豪華な大輪の花は見ごたえがあります。 ボタン科の落葉低木。高さ一~二メートル。葉は大きく、羽状複葉で、互生する。五月ごろ、白・紅・紫・黄色などの大形の花が咲く。花びらは…

「大林宣彦監督セレクション」から

11月に開催された広島国際映画祭2019で、「大林宣彦監督セレクション」と題して四作品が上映された。 『野のなななのか』(2014年)、『異人たちとの夏』(1988年)、『野ゆき山ゆき海べゆき』(1986年)、『あした』(1995年)。 『…

南伸坊著『私のイラストレーション史』2

サザンカ(山茶花)の花が満開である。遠くから見ると、葉に白い雪が積もったように見えた。根元は、散った花びらが白く一面に敷き詰められている。八重咲のサザンカ(山茶花)がちょうど見頃を迎えている。 亜紀書房の新刊、南伸坊著『私のイラストレーショ…

南伸坊著『私のイラストレーション史』

ハクモクレン(白木蓮)の芽が、青空の方へ伸びて、寒風に吹かれゆれている。 先日、書店のブックフェアに足を止め、亜紀書房と朝日出版社の共同フェアのブックリストの小冊子を手に取りました。南伸坊著『私のイラストレーション史』は、亜紀書房刊の本であ…

枯るるは枯れ青きは青き草小春

サザンカ(山茶花)の花が咲き、初冬の日の光を浴びている。紅い花びらが鮮やかだ。 「濃紅葉をさしはさみけり薮の家」 「崖紅葉濃ゆきにひたと御堂あり」 「黒ずみて強き紅葉や紅葉中」 「枯るるは枯れ青きは青き草小春」 松本たかしの昭和十二年(1937…

手の薔薇に蜂来れば我王の如し

公園に黄色いバラが咲いていた。風に吹かれてゆれている。立ち見の人の目がバラにそそがれている。 バラ科バラ属の低木の総称。特に、観賞用に改良された園芸品種。枝にとげがあり、蔓(つる)状となるものもある。葉は羽状複葉。萼(がく)・花びらとも五枚…

PR誌から

新潮社のPR誌「波」12月号の筒井康隆の「南蛮狭隘族」、川本三郎「荷風の昭和」第十九回・荒川放水路のほうへ、などを読んだ。 昭和六、七年ごろ荷風がよく足を運んだ場所、荒川放水路をめぐる荷風の随筆を参照しながら川本三郎さんの描く文学散歩がとても…