2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

安岡章太郎氏のこと

29日のラジオで、安岡章太郎氏の訃報ニュースを聴いた。26日に亡くなられたという。 30日の新聞の各紙でお悔みの記事が掲載されていた。ご冥福をお祈りいたします。 安岡章太郎さんといえば、最近読んだ本で、『わたしの20世紀』が面白かった。 これ…

「山里の贈り物」を読む

27日、最低気温−2℃、最高気温6℃。曇り。 28日、最低気温−1℃、最高気温7℃。晴れ。 午前三時半ごろには夜半の雪が降り止んでいた。 晴れた夜空の西に丸い月が見られた。 一面の雪景色を月の光が照らしている。 まったく風がなく静かだ。 日の出前に雪…

『貧乏暇あり 札幌古本屋日記』

新刊の須賀章雅著『貧乏暇あり 札幌古本屋日記』が出た。 2005年の5月頃から「退屈男と本と街」で知り読んでいたブログ「須雅屋の古本暗黒世界」が本になったのだ。札幌のネット古書店「古書須雅屋」の店主須賀章雅さんの日常を綴ったブログの日記から…

叟(そう)一人巴里に食ふ鴨寒からむ

川の浅瀬に渡り鳥のヒドリガモの群れを見る。 鳥たちはそれぞれ餌(えさ)を探して水面を泳いでいた。 例年やって来る渡り鳥である。 カモ目カモ科の鳥のうち、ガン・ハクチョウ類以外の総称。中・小形の水鳥。先の丸い平らなくちばしをもち、指に水かきがあ…

『美しい日本の暮らし』を読む

20日、二十四節気のひとつ大寒で、最低気温2℃、最高気温10℃であった。 やや寒気がゆるみ晴れた。寒さの峠をひとつ越えたような感じだ。 街路樹にハクモクレンのつぼみが見られる。 年末師走に、森まゆみ著『千駄木の漱石』を読みとても面白かった。 漱…

『ニッポンの山里』

今年は、寒の入りが5日で、大寒が20日、立春まで寒気がはなはだしい時期である。 一年の内で寒気が次第に加わる時期である。 17日、午後より気温が下った。低温注意報がでた。 今日は最低気温0℃、最高気温7℃で晴れ間が多かった。 新刊で池内紀著『ニ…

『スワ氏文集』を読む

新刊で諏訪哲史著『スワ氏文集』(講談社)を読む。 タイトルは「すわしもんじゅう」である。 本文、前口上に、 「スワ氏文集」は、白居易(はくきょい)の白氏文集(はくしもんじゅう)にならって「スワし・もんじゅう」と読みます。かの紫式部が幼いころ読…

「みうらじゅんのサントラくん」

夜、NHKラジオで、「みうらじゅんのサントラくん」の成人の日スペシャル「思春期映画対決」を聴いた。 持参のレコードをかけているということポイントです。 そして生放送でやっていると、これは相当危険なことをやっているということでございます。 高校時…

日暦の日曜赤し福寿草

11日、俳優の千石規子さんが昨年12月27日に亡くなったという新聞記事を見た。合掌。 出演された映画のリストから、記憶にある千石規子さんの出演作をピックアップしてみた。 「野良犬」、「醜聞〈スキャンダル〉」、「宗方姉妹」、「三等重役」、「七…

「心中天網島」をめぐる対談

藤本義一・選、日本ペンクラブ・編『心中小説名作選』(集英社文庫)に、川端康成「心中」、田宮虎彦「銀心中」、大岡昇平「来宮心中」、司馬遼太郎「村の心中」、笹沢左保「六本木心中」、梶山季之「那覇心中」の六篇が収録されている。 巻末に解説を藤本義…

日本映画の昭和史

5日は二十四節気のひとつ小寒であった。厳しい冷え込みがつづく。 6日夜、NHKラジオで文化講演会を放送していた。 篠田正浩さんの「日本映画の昭和史」と題した講演会である。 年末に、篠田正浩監督の映画『心中天網島』(1969年、表現社、ATG、103…

元日や手を洗ひをる夕ごころ

新年明けましておめでとうございます。 朝、雑煮を食べ正月らしい気分になった。 私のところの雑煮は丸餅である。 「元日や手を洗ひをる夕ごころ」 芥川龍之介の大正十年の俳句である。 この年、井月(せいげつ)の句集が成って、跋文(ばつぶん)を芥川龍之…