山茶花に新聞遅き場末かな

 

 7日が、二十四節気のひとつ大雪であった。
 大雪を過ぎて、山茶花の花に蜂がいるのを見つける。ハナバチの一種?
 「山茶花に新聞遅き場末かな」。正岡子規の明治三十二年の句である。
 
 野崎歓著『谷崎潤一郎と異国の言語』を読んでいる。
 読みながら、芥川龍之介の『舞踏会・蜜柑』(角川文庫)を参照し楽しむ。
 明治と昭和にはさまれた大正期の谷崎潤一郎の「異国」体験、芥川の「異国」体験の対比が興味深い。

谷崎潤一郎と異国の言語

谷崎潤一郎と異国の言語