映画「花の奇蹟」

 映像と音楽の共演、「サウンド・アンド・サイレント」の上映会で、サイレント映画伴奏者・柳下美恵さんのピアノによる映画を観る。

 ルネ・ルプランス監督の映画「花の奇蹟 Miracle des  fleurs」(1912年、13分、彩色版、サイレント、35ミリ、日本語字幕)

 ヘンリー小谷監督の映画「黎(あ)け行く村」(1927年、都商会、39分、染色版、サイレント、35ミリ)

 賀古残夢監督の映画「小羊」(1923年、松竹キネマ蒲田、53分、染色版、サイレント、35ミリ)

 一本目は、

 コメディア・デラルテのキャラクターによるパントマイム劇。コロンビーヌに恋するピエロは、愛の証に彼女に花束を捧げるが、ピエロの恋敵がコロンビーヌを誘惑し・・・。(チラシより)

 

 画面を色分けして着色した映像が美しい。

二本目は、

 広島市出身で、ハリウッド流の撮影技術を日本にもたらした映画人の一人であるヘンリー小谷の監督作品。農村の振興と兄弟愛をからめた物語で、夜のシーンが青色で描写されるなど、染色の画面をとどめたフィルム。(チラシより)

 三本目は、

 大学生と女優、牧場の娘の3人をめぐる恋愛メロドラマ。

 北海道が舞台になっている。

 出演は、諸口十九、川田芳子、英百合子、勝見庸太郎。

 大正12年に公開された、百年前の映画である。