2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今月の新刊から

今月の新刊に、蓮實重彦著「ショットとは何か 歴史編」が出るようだ。 目次に、「レマン湖の畔にてーゴダールにとってのーあるいは、ストロープにとってのースイスについて」という文がある。「ユリイカ」2023年1月臨時増刊号「総特集=ジャン=リュッ…

「散る日本」を聴く

ラジオ深夜便で、「ラジオ文芸館」の朗読を聴いた。 坂口安吾の「散る日本」である。 朗読は後藤理アナウンサー。 坂口安吾の将棋観戦記である。 塚田八段、木村名人、二人の対局は東中野のモナミが会場。 観戦日は、一九四七年六月六日。 《私は遠足に行く…

映画「愛されたひと」

1月から2月にかけて「フランス映画の現在 vol.5」Special Edition アルノー・デプレシャンとともに」が開催された。 アルノー・デプレシャン監督レトロスペクティブ。 デビュー作から近作までの8作品が上映される。 そのうちの一本、映画「愛されたひと…

映画「枯れ葉」

今年の前半に観た映画になるのですが、一月に上映されていたフィンランド映画を観ました。 アキ・カウリスマキ監督の新作「枯れ葉」です。 映画「ル・アーヴルの靴みがき」や映画「希望のかなた」の難民問題をテーマに描いた作品とはすこし違った作品でした。…

「シベリヤ物語」

PR誌「ちくま」7月号の新刊案内に、長谷川四郎著「シベリヤ物語」を見つける。 堀江敏幸編・長谷川四郎傑作選。 《シベリヤの捕虜収容所で出会った人や忘れがたい光景、労働の日々を透徹した文体で描く戦争文学の名著。詩・エッセイ・短篇を加えたオリジナ…

対談を読む

対談本で、五木寛之・玄侑宗久著「息の発見」を読んだ。 呼吸法をめぐり若き日の筆者の体験談が興味深く面白い。 白隠禅師の「内観の法」について言及あり。 臨済宗はピラミッド構造になっていない、という。 室町時代に一休さんがいて、江戸時代に沢庵さん…

詩集を読む

リチャード・ブローティガンの詩集「ここに素敵なものがある」を読んだ。 原題は、Loading mercury with a pitchfork。 中上哲夫訳。 訳者あとがきに、「突然訪れた天使の日」のタイトルで別の出版社から出したものをタイトルも新たに出版したものであること…