ヤスミン・アハマドさんのこと

ハスのつぼみ

 今朝の朝日新聞の4面の国際面の左下に、《「ヤスミン・アハマドさん(マレーシアの映画監督)国営ベルナマ通信によると、25日、クアラルンプールの病院で脳出血のため死去。51歳。》という訃報に吃驚する。
  昨年(2008年)の1月、マレーシア映画特集で、ヤスミン・アハマド(Yasmin Ahmad)監督の映画が上映された。
 『ラブン』(2003年)と『細い目』(2004年)と『グブラ』(2005年)を三日かけて観たのだった。「オーキッド4部作」のうち3作品を観ることができた。
 「オーキッド4部作」になる4作目の映画『ムクシン』(2006年)は残念ながら観れなかった。
 『ラブン』と『細い目』と『グブラ』と見ていって、マレーシアという多民族社会のコミュニティの多様性が強く深く印象に残った。
 ヤスミン・アハマド監督の映画では、『グブラ』の冒頭にイスラム教の聖職者の家族の朝食で、コーヒーを入れるシーンの静謐さが素晴らしい。
 新聞の記事によると、《母方の祖母が日本人で、祖母をモデルにした新作「ワスレナグサ」を準備中だった。》とある。
 ご冥福をお祈りいたします。
 参照:『グブラ』http://d.hatena.ne.jp/kurisu2/20080126
    『ラブン』、『細い目』http://d.hatena.ne.jp/kurisu2/20080125