昨夜の九時ごろから豪雨になる。今日の未明過ぎまで降り、雷鳴も聞こえた。
今日は、終日、曇り空であった。
夜、ドーン、ドーンと音の響いてくる花火大会を遠くからだが、懐手して見物する。
午後8時から9時まで闇のスクリーンに花火が上がる。梅雨空に色とりどりの花が咲いたかのようだ。
CD『上方落語特選 笑福亭仁鶴 第十巻 崇徳院・次の御用日』から「崇徳院」と「次の御用日」を聴いた。*1
「崇徳院」は、作次郎という若旦那が三ヶ月前に高津宮に参拝に出かけたときに、名も知らずにいとはんに出会って恋わずらいになる。
原因が分からず、それを心配した親の旦那が、出入りの熊五郎に相談する。
熊五郎が若旦那から相手を聞き出すと、若旦那は高津神社の絵馬堂の前で、いとはんと出会って一目惚れ。
「瀬をはやみ岩をせかるる瀧川の・・・」という歌をそのときにいとはんが扇子に書いて渡してくれた。
その歌を手がかりに、熊五郎は情けなく詠いながらお嬢さんを探して回る。その可笑しくも情けなくもある熊五郎の気持ちと噺に引き込まれる。
「次の御用日」は、丁稚の常吉がいとはんのお供で真夏の昼下がり出かける。向こうからふんどし一丁で法被を被った姿の大男の藤吉が近づいてくる。藤吉を怖がって、いとはんは天水桶の後ろに隠れる。
ビックリさせようとして法被(はっぴ)を天水桶にかぶせる。その時に、藤吉は「あっーー!」と奇声を張り上げて言ったのだった。
いとはんはその衝撃で気絶してしまう。そして、健忘症になってしまう。
娘をこんな目に合わされて、親の旦那が籐吉を西の御番所へ訴えて出る。
奉行所のお白州での取調べになる。
常吉、籐吉、奉行とのその取調べのやり取りがナンセンスな笑いを誘う。
奉行の「あっーー!」
籐吉の「あっーー!」
二人の「あっーー!」という陳述が繰り返される。
「皆のもの、次の御用日を待て。」
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