TPPでゆらぐ青空文庫

 朝、NHKラジオでTPPでゆらぐ青空文庫をめぐる話を聴きました。
 聞き取ったところを少し書いてみます。

 先日亡くなられた富田倫生(とみたみちお)さん、青空文庫の名前を付けた人。
 著作権の切れた作品を電子書籍にした。
 青空文庫で電子化され、いろんな人に作品を読んでもらえる。
 だが、今TPP問題でゆれている。
 日本では作者の死後50年で著作権が切れるのだが、アメリカでは70年だからアメリカの基準に合わせろというアメリカからの要求問題があるという。
 もし、70年に変えることになると、「著作権」の規制によって、文化的資産の作品の電子化が出来なくなるのですね。
 今ある青空文庫で公開されようとしている作品があと20年も先送りになる。
 アメリカの主張は70年だと、あと20年もディズニーのミッキーマウスなどの著作権が使えて、ミッキーマウス著作権で商売ができるというものです。

 そうなった場合を想定すると、人類全体の共有財産にするという青空文庫の活動に制約が出てくるかもしれないですね。