糸トンボと蛙のいる池

蓮の葉

 睡蓮と蓮の生えている池へまた寄り道してみた。睡蓮の花はつぼみで水面に顔を出していたり、水中に横たわっている。睡蓮の葉の上に小さな蛙たちが乗っかっている。それぞれ、一枚の葉の上に一匹でてんでんバラバラに違った向きでじっとしている。コンクリートの池の縁(ふち)にやや大きい蛙がいた。蓮の葉に赤トンボがやって来て止まった。もう赤トンボが飛んでいる。少し早いような気もするけど。糸トンボが水面に近づいたり遠ざかったりを繰り返している。糸トンボはスマートで軽快な感じで飛んでいる。涼しげである。デジカメで撮るのは難しいなあ。すると、そばの睡蓮の葉の上にじっと座っていた蛙が、寄ってきた糸トンボへ突進して行った。あっという間だった。その動きの気配を察した糸トンボは素早く身をかわして逃げ延びた。ハラハラドキドキの一瞬だった。後は蛙の鳴き声とクスノキの葉をゆらす風が吹いているだけ。