蝉しぐれと丸善の閉店のこと

ハスのつぼみ

 朝早くからセミは鳴きだした。気温は30度を越す。蝉しぐれを聴いているとアブラゼミクマゼミが鳴いている。正午前ごろから鳴きやんで静かになった。一休みしているのか。
 
 [本]のメルマガ vol.218 7月5日発行が、「京都の丸善が今年の九月末で閉店」ということで、「神戸発、本棚通信」の大島なえさんの文章が読ませる。
 神戸の元町の丸善で若い頃働いていたこと、京都の丸善梶井基次郎の小説『檸檬』の古い方の丸善をめぐっての思い出話が興味深い。
 大島なえさんのいた神戸の元町の丸善は、2003年の6月末に閉店になったという。
 
 そういえば、広島の丸善本通り店は2002年の6月末に閉店になった。長い付き合いのお気に入りの書店だった。ベーカリーのアンデルセンの斜め向いにあり1階は和書一般、2階は文房具、洋品バーバリーのコートなど)の売場。後にカフェも出来てコーヒーを飲みながら一休みもできた。3階は医学、工学、自然科学、建築、アート、芸術書などの専門書や辞典類が外国語のものも含めて充実した品揃えだった。ギャラリーが3階にあり、展覧会や絵本や洋書のバーゲンセールもあったものだ。
  
 その時に買った愛着のある絵本が何冊かある。
 アメリカの雑誌の『ニューヨーカー』は、よく立ち読みをしていた。主に表紙のイラストレーションに注目していた。ソール・スタインバーグ、ジャン=ジャック・サンペ、アンドレ・フランソワ、ジャン=ミシェル・フォロンという絵描きが好きだった。