河原淳の雑学的センス

 昼過ぎまでうす曇りだった。その後、夕方にかけて降ったりや止んだりの小雨。夜になって雨あがる。
 ラジオ深夜便藤沢周平の『蝉しぐれ』を、松平定知アナウンサーの朗読で聴く。
 河原淳という人について。今手もとにある本の表紙カバーに「なんでもやる人だ。」とある。「イラストレーター、デザイン評論家、風俗ライター、服飾評論家、生活アイデアマン、河原ゼミナール主宰、奇人研究者などで活躍しているかと思うと、テレビの数学番組に登場したりする。思想の科学研究会会員。著書に『デザイナー』『男性センス学』『広告クリエーター』『新版イラストレーション』『グラフィックデザイナー案内』『くたばれファッション』『危険なデザイン』そのほかがある。」
 河原淳の文章はいいね。雑学といえばいいのか。読んで面白い。耳学問のすすめなんていう文章は、多田道太郎氏も参加されていたルソーの「共同研究」の中心人物、桑原武夫さんの定年退官講演のなかでの話を引用して説いているが、いいね。河原淳の雑学的センスは素晴らしい。