ベルンのレーニン

バラ

 公園のバラ園に赤い花が咲いている。プレートを見ると、ドフトボルケ(Duftwolke)という名前のバラだ。大きな花である。
 ジャンニ・ロダーリの『猫とともに去りぬ』(光文社古典新訳文庫)から、三篇を読む。ロダーリの年譜を見ると、『チポリーノの冒険』*1を一九五一年に刊行している。杉浦明平の訳だ。岩波少年文庫で。
 イタリアの「児童文学」では、GIOVANNI MOSCAの『RICORDI DI SCUOLA』を少し読んだことがある。「学校の思い出」というタイトルだが、日本語訳では、ジョバンニ・モスカの『ぼくの学校』(岩波少年文庫安藤美紀夫・訳)となっていた。
 書店で、光文社古典新訳文庫レーニンの『帝国主義論』(角田安正・訳)が続刊されていた。巻末のレーニンの年譜を拝見すると、一九一四年の八月から翌々年の二月まで、スイスのベルンに住んでいたんだね。そうすると、レーニンパウル・クレーは当時のベルンという街で、すれ違ったことくらいあったかもしれないなあ。旧市街はそれほど広くはないので・・・。*2