畑中純『1970年代記』にふれて

クマノミズキ

 街路樹のクマノミズキの木に白い花が咲いていた。小花が密集しているのが印象的だ。街路樹では余り見かけない。若葉と花の咲いているころが好きな木である。
 新聞の切抜きから、朝日新聞の日曜読書欄で嵐山光三郎の「たいせつな本」?、「深沢七郎楢山節考』」を読んだ。この人でなければ書けない深沢七郎論だ。
 ほかに、畑中純『1970年代記』(朝日新聞社)のサエキけんぞう評を読む。この本で雑誌に掲載されていたのは、いくつかは読んでいると思う。畑中純の「それでも僕らは走っている」という本は、実は持っている。ひとコママンガの作品集であるが、トミー・アンゲラー(トミー・ウンゲラー)、ローラン・トポールソール・スタインバーグといった漫画家に近い作風の絵を描いていた時期の作品集である。
1970年代記―「まんだら屋の良太」誕生まで