靉光 戦時下の自画像

中国野菜

 正午過ぎには、昨夜から今日にかけての台風五号の風も弱まってきた。
 うだるような暑さである。園芸店で中国野菜の苗を買う。
 蕪村の句に、「居(すわ)りたる舟に寝てゐる暑さかな」。
 夜、NHKテレビの「ふるさと発スペシャル」で、「時代を見つめる“眼”」 〜画家・靉光 戦時下の自画像〜 を観た。
 先月(七月)二十二日の新日曜美術館で、「靉光 時代の自画像」と題した番組を観たが、そのときのゲストのひとり寺田農氏が出演していて、靉光の絵にまつわる人と土地を訪れる。
 北広島町(旧・千代田町)の生家を訪ねる。妹さんが住んでおられて、靉光の話なども聞けた。
 もう一箇所は、東京池袋にあった「池袋モンパルナス」で、寺田さんのお父さんも画家で住んでおられて、靉光との交流があり、その辺の事情を語られていて興味深かった。
 大井健地さんの『大井健地の美術図書館』(形文社)や『靉光デッサン集』(岩崎美術社)などを参照するといいかも。
 『本』七月号で原武史の連載「鉄道ひとつばなし」と堀井憲一郎の連載「落語の向こうのニッポン」を読んだ。「鉄道ひとつばなし」のほうに、四方田犬彦からの引用あり。
 おっと、忘れていた。宇野重規の「旅する思想家 トクヴィル」も掲載されているので、これから読んでみよう。