『ロシュフォールの恋人たち』

 ジャック・ドゥミ監督の『ロシュフォールの恋人たち』(1967年、フランス・アメリカ、127分、カラー、シネスコ)と『シェルブールの雨傘』(1963年、フランス、ドイツ、91分、カラー、ヴィスタ)を二本続けて見る。サロンシネマ2で、座席は入れ替え制で。
 映画館の近くの老舗のフランス菓子店でデザートかクレープを注文する時に、チケットの半券を提示すれば、コーヒーか紅茶をサービス、素敵なお土産もというチラシを窓口でもらう。
 それと、「エンドマーク」4月号も。
 今日が公開初日でほぼ満席だった。『ロシュフォールの恋人たち』はカトリーヌ・ドヌーヴフランソワーズ・ドルレアックの姉妹が競演している。二人が似ている。
 ロシュフォールへ渡る移動式のつり橋へ祭のイベント屋のトラックが乗り込む冒頭のシーンから、ロシュフォールでの祭が終わって帰って行くわずか一週間ほどのあいだの物語。
 ジーン・ケリー、ジョージ・チャキリス、ミシェル・ピコリらが共演している。音楽はミシェル・ルグラン。歌、踊り、楽器の演奏など至福のミュージカル映画で良かった。
シェルブールの雨傘』の方はラストにジーンとする。物語はアルジェリアへのフランスの出兵が影を落としている。ドヌーヴらのセリフがすべて歌という実験作だ。

 新聞で淀川長治生誕100年の記事を見た。
 中島敦太宰治大岡昇平松本清張埴谷雄高花田清輝長谷川四郎が生誕100年だが、淀川長治も同年生まれだったのかと驚く。