水晶の山路ふけ行清水かな

アオモンイトトンボ

 夕方、公園の池でハスの葉にクロイトトンボを見つけた。
 青い紋の色が透明感があり宝石のようだ。
 蕪村の句に、「水晶の山路(やまぢ)ふけ行(ゆく)清水かな」。明和五年五月十六日の句である。
 老舗書店に寄る。PR誌『図書』2009年7月号、店員に尋ねて『中公新書の森』(非売品)を入手。
 富岡多恵子著『隠者はめぐる』(岩波書店)が今月の新刊で、手にとってみる。「古代研究 追ひ書き」で折口自身が心境を語っているところにふれながら、折口信夫の実像と謎に踏み込んで述べている。著者書きおろしエッセイ。
 『中公新書の森』の[思い出の中公新書]アンケートというのを読み始めている。

隠者はめぐる

隠者はめぐる