「本はねころんで」さんから、金井美恵子著『本を書く人読まぬ人 とかくこの世はままならぬ』(日本文芸社)のタイトルは、マキノ正博の抱腹絶倒のオペレッタ映画『鴛鴦歌合戦』の中で歌われる「とかく浮き世はままならぬ、日傘さす人、作る人」という歌から発想されたと、著者のあとがきにあると教えていただきました。*1
『鴛鴦歌合戦』で、香川屋という商家のお嬢さん(服部富子)が日傘をさして、志村狂斎(志村喬)の娘お春(市川春代)と張り合う場面で歌われる歌ですね。
「とかく浮き世はままならぬ、日傘さす人、作る人・・・。」と市川春代と片岡千恵蔵と服部富子の三人が歌う。
その金井美恵子さんですが、ちょっと面白い本の出会いがありました。
先月、大型書店の洋書コーナーで手にとって見たのですが、『The Word Book 』というタイトルの本です。著者はMieko Kanaiとなっていて、英訳はポール・マッカーシー氏による翻訳です。
昨年、ペーパーバックで出版されました。
『The Word Book 』というのは、金井さんの『単語集』を英訳したものです。
この『The Word Book』を読んだ人々が、どんな感想をもつか聞きたい気がしました。
ところで、この金井美恵子著『単語集』は絶版状態なので、どこかの出版社からの復刊を期待します。
もし、出版社の編集者で、興味をお持ちの方が居られればです。

The Word Book (Japanese Literature Series)
- 作者: Mieko Kanai,Paul McCarthy
- 出版社/メーカー: Dalkey Archive Pr
- 発売日: 2009/10/08
- メディア: ペーパーバック
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