寒の戻りで底冷えがした。早朝氷点下を記録する。先日、紅梅が咲いていた。
晴れて乾燥した寒風が吹く。
夜、NHKテレビの番組で「熱中時間」があり、倉谷うららさんが登場したのには驚いた。
チシマフジツボを求めての宮城県の三陸海岸への採集旅行。見つけると持ち帰り、洗って汚れを落とし、磨くと見違えるようにチシマフジツボが宝石のように輝きだす。
富士山のような姿をした白いチシマフジツボ! それをアクセサリーに加工する。
チシマフジツボのアクセサリーを身に付けた倉谷うららさんの着物姿が艶(あで)やかだ。
フジツボについての岩波書店から昨年(2009年)出た本で面白かった本の著者。
驚異の魅力的なフジツボの世界。
ダーウィンの『種の起源』のひらめきのひとつになっているフジツボについて目からうろこである。
ダーウィンは実はフジツボ研究家だった。
そのフジツボ研究がダーウィンの『種の起源』を下支えした。
フジツボ科・イワフジツボ科の甲殻類の総称。海産で岩や船底などに固着する。殻は石灰質で円錐状をなし、中に体が倒立した状態で収まっている。頂部から蔓(つる)状の六対の脚を伸ばし、プランクトンなどを集めて食べる。種類が多い。 『大辞泉』
小学生の頃の夏休みに、海辺の生き物を観察してみましょう、という宿題があった。
磯辺の生き物にヒトデ、スカシカシパン、フジツボ、貝、蟹(かに)など採ったり観察したりと熱中したものだ。
見れば見るほど愛着の湧くフジツボかな。
付着生物のフジツボは岩場や海の中のあらゆる物に張り付いて移動できない。
このフジツボという生き物の魅力に熱中している倉谷さんの「熱中時間」を面白く見た。
余談だが、ある種のフジツボは食材にもなっているそうだ。
- 作者: 倉谷うらら
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/06/24
- メディア: 単行本
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