古書街・道草のすすめ2

睡蓮の花

 公園の池に寄る。静かな水面にひっそりと睡蓮が花開いていた。青空が水面に映り、池を通り抜ける薫風が爽やかで気持ちが良い。
 『中央公論』2010年6月号で、《「グーグルベルグの時代」と本・読書の近未来形》と題して、宮下志朗港千尋の両氏によるインターネットなどを通じて流通する電子の書籍をめぐっての対談がとても興味深かった。
 対談では、雑誌『季刊 本とコンピュータ』が刊行されていた頃を振り返り、その後の変化とこれからの変化の予測が語られる。

 NHKラジオ深夜便の「ないとエッセー」の「神田神保町 遠めがね〜古書街・道草のすすめ」の第二回が放送された。ゲストは坂崎重盛氏。
 今回は古本屋さんを歩いてめぐるときのちょっとした掟(おきて)、ルールについて。
 まず新刊書店と古書店の違いについて語られる。
 委託販売の新刊書店とは本の仕入れ方が違う。返品ができないんです。
 棚から本を手に取る時も、本は乱暴に扱わないように、ていねいに扱うこと。
 本を読む人は本を愛する人だと思いますから。
 昭和のはじめであったり、明治の本であっても手に取って見れるんですからね。
 おやっ、という本が見つかるはずですからね。

 特にこの神保町という街は、あらゆるジャンルの文学関係、美術書、それからものによっては版画、浮世絵ですね。写真集、画集ですね。あらゆる本から印刷物がそろってますんで、行けば行くほど愉しくなるというかですね、知れば知るほど、こう深みにはまる世界じゃないかなぁと、思ってますね。明日はですね、神保町の古い建物が残っておりまして、それと同時にですね、路地があるんですよね。路地にいいお店とかなんかもありますんで、えぇ、その話をちょっとしたいなぁと思っております。