フォージア・サイード著『タブー』

 11月8日の「アジア・リーダーシップ・フェロー・プログラム2010年公開シンポジウム」
国際交流基金」のHPから、

今年度のALFPフェロー6名は、多様な分野の学者や活動家で、それぞれ専門分野は異なりますが、一つの共通点があります。それぞれの国や職業において、従来の考え方や慣例を超えていく力です。アジアの未来を描くために必要な創造力と革新力を、彼らは提示します。本シンポジウムが、フェロー一人ひとりの、また、協働の「再考」を通して、「課題」が「対話」や「行動」へと変容していくプロセスに、フェローたち自身を含め、多くの人々が向き合うきっかけとなれば幸いです。

 

ALFP公開シンポジウム
アジア発の新しい視点で挑む『グローバルな課題』

アジア・リーダーシップ・フェロー・プログラム(ALFP)で来日中の、6名のフェローによる公開シンポジウムが開催されます。市民社会の様々なセクターで活躍するフェローたちは2カ月間にわたって、アジアをめぐる多数の課題について、互いに、そして広く日本の市民社会や専門家と、分野を越えて対話を重ねてきました。本シンポジウムでは、アジアそして世界が直面するグローバルな課題について、各フェローがそれぞれの専門および視点から再考します。

 その6名のフェローは日本各地を訪れていた。宮島の厳島神社で10月15日に菊花祭があり、わたしは舞楽を観に訪れていた。
 そのときに平舞台の床に座って見ていたのだが、隣にパキスタンから来たという女性が座っていた。その人が6名のフェローの一人でフォージア・サイードさんだった。もう一人、関薫子さんもご一緒でサイードさんとの通訳を助けてもらった。サイードさんから、「舞楽の見物人の数が島の人口に比べて少ないのはなぜか」という質問を受けた。神道における祭の意味と神社でおこなわれる儀式の説明で答えたのだが伝わっただろうか。パキスタンの言葉で蝋燭(ろうそく)を教えてもらった。帰りのフェリーでの道中、6名のフェローの中に、タイの映画評論家がいるという話を聞く。タイの映画監督のアピチャッポン・ウィーラセタクンの『真昼の不思議な物体』が気に入っているので、そのタイの映画評論家に聞いてみたいと思った。
 その映画評論家(コン・リッディ)はウィーラセタクンの友人だというので驚いた。
 だが、舞楽を観ないで彼は先に宿の方へ帰って行ったとのことだった。それは残念。
フォージア・サイードさんの新刊『タブー』が10月にコモンズから刊行されました。
 参照:『タブー パキスタンの買春街で生きる女性たち』http://www.commonsonline.co.jp/taboo.html
    コモンズ http://www.commonsonline.co.jp/ 
    「出版記念講演会」http://www.i-house.or.jp/jp/ProgramActivities/alfp/2010symposium.htm