ほらふき男爵のこと


 6月5日は二十四節気のひとつ芒種である。
 芒種とは、芒(のぎ)のある稲を植える時期の意味で、芒(のぎ)とは、イネや麦などの実の外側についている棘(とげ)のようなものをいう。
 ツツジが咲き、梅雨入り、アジサイが咲く時期だ。
 先日、街路樹にザクロの花が咲いていた。八重咲きである。 

ザクロ科の落葉高木。葉は長楕円形。六月ごろ、筒形で多肉質の萼(がく)をもつ橙赤色の花をつける。果実は球形で、紫紅色に熟すと裂けて種子が現れる。果実の外種皮を食用に、また樹皮を駆虫薬に用いる。ペルシャ地方の原産。せきりゅう。じゃくろ。  『大辞泉

 最近読んだ本で、東雅夫『文学の極意は怪談である』(筑摩書房)、久里洋二『ボクのつぶやき自伝』(新潮社)が面白かった。
 他に面白く読んだ由良君美『読書狂言綺語抄』(沖積舎)という1987年刊の本で、筆者はミュンヒハウゼン男爵について薀蓄を語っているのだった。
 しかし、筆者はヨセフ・フォン・バキ監督の映画『ほら男爵の冒険』(1943年、ドイツ、102分、カラー)の映画については一言もふれていない。
 おそらく、由良君美はこの映画は観ていないのではないだろうか。
 もし、観ていたのなら、何かコメントの一つでも述べていたにちがいないから・・・。

文学の極意は怪談である ―文豪怪談の世界

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ボクのつぶやき自伝―@yojikuri

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読書狂言綺語抄(どくしょきょうげんきごしょう)

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