お化け好きの友人2

 《芥川は出世作「鼻」で文壇に名を馳せた大正五年(一九一六)前後から大正九年(一九二〇)あたりにかけて、集中的にそれらの書物を読み漁っていたらしく、ことに九年の夏から秋にかけては、『ドラキュラ』『不気味な物語』『考古家の怪談集』などを次々に読破している。》
 と、いうことですが、芥川龍之介に、大正八年に「我鬼窟日録」という日記があり、日記に畑耕一が出て来ます。
 

五月三十日 晴
午後畑耕一、菊池寛来たる。夕方谷崎潤一郎来たる。皆の帰ったのは九時なり。今日猫をもらう。

 日記の文面から察すると、畑耕一、菊池寛芥川龍之介の三人が午後から話し込んでいたところへ夕方から谷崎潤一郎が来て、四人で九時まで居て帰ったようです。