人の戀をかしくもなき火鉢かな


水仙に惜しむ燈影もなかりけり
 畑耕一の俳句で、冬の句である。 

ヒガンバナ科多年草。早春に、鱗茎(りんけい)から一本の花茎を出し、白や黄色で中央に副花冠をもつ花を横向きにつける。葉は根生し、平たい線形。耐寒性で栽培に適し、観賞用とする。らっぱ・口紅・房咲き・八重咲きスイセンなどの品種がある。主に地中海沿岸地方の原産。本州以西の海岸に自生するものは、野生化したものといわれる。  『大辞泉

 暖房の炬燵と火鉢の句に、
 「馬と仇名の頤あづけたる炬燵かな
 「人の戀をかしくもなき火鉢かな
 さすがに今は火鉢を見ることはないのですが、燃料の炭は串焼きなどの料理法で使われています。