木の実だく栗鼠木がくれに秋しぐれ

 もうすぐ立冬、街路樹のドングリ(団栗)が地面に散らばっている。
 帽子をかぶったドングリも見られた。
 白樫(シラカシ)の実のようだ。

 「木の実だく栗鼠(りす)木がくれに秋しぐれ

 飯田蛇笏の俳句で、昭和二十一年(1946年)の句、「廬後大谷山道」という前書がある。
 家の裏の山道に秋の時雨(しぐれ)の日、栗鼠(りす)が木の実を抱いている姿を見かけたよ。