街路樹のナツメに黄緑色の実が鈴なりだ。
クロウメモドキ科の落葉高木。葉は卵形で、三本の脈が目立ち、互生する。夏、黄緑色の小花をつけ、楕円形の実を結び、暗赤褐色に熟す。実は食用に、また漢方で乾燥させたものを大棗(だいそう)といい、強壮薬に用いる。中国北部の原産。名は、初夏になって葉の芽を出すことによる。 『大辞泉』
稲垣足穂の『懐しの七月ーー別名「余は山ン本五郎左衛門と名乗る』の舞台になったのは、広島浅野家支藩三次(みよし)五万石の城下町である。
、稲生平太郎少年の屋敷に毎夜入れかわり立ちかわりと化け物が現れる。
寛延二年七月一日から三十日にかけて登場して来る化け物に臆することなく平太郎少年は勇敢にふるまった。*1
その五万石の城下町三次の稲生平太郎の化け物屋敷を、『好物漫遊記』の「化け物屋敷探検記」で著者の種村季弘は出雲の松江から広島行のバスに乗って、ここ三次に途中下車したのである、とお化け屋敷を探して歩いた。

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