映画「バルト・キングダム」

EUFILMDAYS、「フィルムデーズ2019」

映画で旅するヨーロッパ

欧州連合EU)各国の作品を一堂に上映する映画祭の一本、アイガルス・グラウバ監督の「バルト・キングダム」(2018年、ラトビア、110分、カラー、英語、日本語字幕)を鑑賞。

13世紀、バルト海沿岸の小国ゼムガレで王位を継承した若者ナメイスが、国民を率いて十字軍と戦う。リアルな戦闘場面が見どころの歴史アクションで、ラトビア国内で大ヒットした。主人公ナメイスは、ラトビアの工芸品として著名な「ナメイス・リング」の起源ともされる。 (「フィルムデーズ2019」パンフレットより)

バルト海沿岸の小国ゼムガレはキリスト教徒の十字軍に侵略されていた。王位継承した若者ナメイスは、その横暴な圧政をする彼らからゼムガレの自由と独立を求めて立ち上がった。

味方の中からも圧倒的な十字軍の武力に対して寝返って離反する者もでるのだった。

しかし、武力蜂起して十字軍の砦を襲ったが、圧倒的な武力に完敗する。計略に落ちて捕まる。捕虜として見せしめのためにローマへ船で護送されるのだったが、ナメイスは船中の監視する兵士の隙を突いて倒すと縦横無尽に暴れまくり全員をすべて倒し、泳いでゼムガレの海岸へ戻った。

ゼムガレの民衆はその帰還を喜んだ。逃亡を知った十字軍側は再度軍船を送り、王位を継承したナメイスらを制圧しようとやって来た。

ナメイスたちは圧倒的な彼らを、自分たちのよく知っている湿地帯、沼のある土地へ誘い込み、地の利を利用して枯れ草の大きな玉を無数に作って、敵の背後から火を点けた枯れ草の火の玉を転がして攻撃した。火の玉に焼かれる敵兵、煙で戦場は視界不能になって右往左往する敵兵。

ナメイスたちは勇敢に敵を攻撃し撃退したのだった。