白水社のPR誌の「パブリッシャーズ・レビュー 白水社の本棚」2020年春号が先日届いた。「編集メモ」に、丸四年担当した雑誌『ふらんす』をこの春卒業したという編集者のM氏の記事があり、池内紀さんに単行本の企画があったらしい。《池内さんとは、この先、単行本『カフカの夢』の企画が控えていた・・・・・・。》とあった。さて、どんな企画だったのだろうか。
参照:講演「カフカのおかしさ」
午後のFMラジオで、山下達郎の「サンデー・ソングブック」を聴く。
紀伊國屋書店のPR誌「scripta」の春号が出た。森まゆみの連載「30年後の谷根千」が最終回であった。最終回は、第十八号~二二号、一九八九年に起きたこと。
森まゆみの連載「30年後の谷根千」の最終回に、鶉屋(うずらや)書店の主人、飯田惇次さんについてふれている。諏訪優著『芥川龍之介の俳句を歩く』に、筆者は昭和二年の九月十二日発行の新潮社の『芥川龍之介集』を買った。その書店が鶉屋(うずらや)であった。諏訪優は、著書で主人のI氏と書いている。
「30年後の谷根千」から一部引用すると、
《第十八号から四回続けて、「我が町を語るーー懐かしい我が街並」と題した記事も載っている。谷中初音町三丁目の古老たちに、〈鶉屋(うずらや)書店〉の主人、飯田惇次さんが話を聞いた座談会である。飯田さんは詩集を扱う知る人ぞ知る古本屋さんで、初音小路の入り口に店を構えていた。私が朝倉彫塑館の館員をしていたころ、吉本隆明などをここでよく買ったものだった。座談会は一九七七年に町会誌のために行われたものの、その後、飯田さんが病床に伏したことから町会長より寄託されたのがこの座談会の入った風呂敷包みで、テープを起こしては几帳面にまとめた草稿が入っていた。飯田さんは一九八九年三月四日に六八歳で亡くなられた。》
朝のNHKラジオの番組で、「サンデーエッセー」を聴く。
漫画家のヤマザキマリさんが出演して語る。中学二年生の時の「14歳のヨーロッパ一人旅」についての経験談の痛快な話に耳を傾けた。
ひとつ、エピソードで、列車でイタリア人の「変な」おじさんに出会った話がとても印象深かった。ドイツとフランスを見て、イタリアをはしょってるのはだめだと、すべての道はローマに通ずる。と言う変なおじさん! 12日まで聞き逃し配信あり。
https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=5642_07_343757