『父と暮せば』と宮沢りえの広島弁

 街路樹の夾竹桃の花が咲き始めた。赤い花、白い花これから秋まで長く咲きつづけるだろう。夏の花、夾竹桃。夏といえば昨年のこの頃、黒木和雄監督の映画『父と暮せば』が話題だった。原作が井上ひさしの芝居『父と暮せば』で、その映画化ということで。7月3日に試写会がありシネツイン2に黒木和雄監督や宮沢りえさんが舞台挨拶に来られた。7月31日から全国先行公開。8月6日に、再び黒木和雄監督と宮沢りえさんが来られての舞台挨拶があった。
 夾竹桃の花のように映画の『父と暮せば』は長く咲きつづけて、10月29日まで上映されたのだった。父親役の原田芳雄宮沢りえ広島弁だが、なかなかなものだった。井上ひさしの原作の広島弁はかなり正確。
 私が観たのは、8月15日でシネツイン1という90席の小さい劇場のほうで満席だった。中高年の客が半分くらいだった。
 余談だが、シネツイン1の座席はフランス製で座り心地がとても良い。素晴らしい。
 姉妹館のサロンシネマの座席は特筆に価するかもしれない。
 サロンシネマ1の座席は大きい。どれくらい大きいかといえば、胡坐(あぐら)をかける。手枕をして横になって観れる。その上、前に大きなテーブルがある。
 サロンシネマ2の座席はリクライニングシート。クルマ用の座席を特注したとか。