落田洋子の「SARDINES」

 晴れて風が強い。寒風である。遠くの方まで澄みきっていた。川は風ですこし波立っていた。その波立った川面(かわも)を避けるようにカモの群れが川岸の浅瀬にいた。なにやらカモたちは、ついばんでいた。
 書店で『青春と読書』と『本の窓』の2006年2月号をいただく。
 『青春と読書』の表紙の銅版画は落田洋子の「SARDINES」。
 この「SARDINES」は、先月(12月)の「落田洋子 新作油彩画展」で展示されていた銅版画の中にもあったなぁ。落田洋子さんは、今回は会場にある事情で来られなかったので、とても残念だった。エッチングのハード・グランドの技法など学ぶところあり。
 その『青春と読書』では池内紀の「無口な隣人」が読んでよかった。カシワ餅とサルトリイバラの話。