大岡信 美と生きる詩人

水辺のコサギ

 きのう橋を渡っているとき、川の浅瀬に白い鳥を見た。コサギである。くちばしが黒く頭に冠羽がある。一羽だけで浅い水の中を歩き回っていた。カモのように群れを作らず、一羽での単独行動をしているようだ。
 NHK教育テレビの「新日曜美術館」で「大岡信 美と生きる詩人」を観た。ひとと出会うことをぶつかるという風に言われたと、ゲストの画家の宇佐美圭司氏が大岡さんをめぐってで語られていた。大岡信さんは連句で遊ぶということの面白み、そのことを『うたげと孤心』*1という本に書いたそうだ。うーむ。読んでみたいね。歌仙を巻くといって、丸谷才一岡野弘彦さんらと連句を詠む集まりを続けている。その一場面を番組で見せてもらった。管井汲と大岡信の絵と詩を合作する〈出会い〉=〈ぶつかる〉場面の記録映像も面白かった。
 山本容子の『本の話 絵の話』が文春文庫の今月の新刊で出たなぁ。