フリーペーパーを読む

アキグミ

 通りの街路樹にアキグミの木が植えられている。そばを通るときに見ると芽吹いていた。
 昨日、某老舗書店でフリーペーパー「WASEDA bungaku」Vol.09を頂く。中森明夫重松清の対談が面白かった。編集者で、ヤスケンこと安原顯さんのように前へでるひとではなかった、先頃亡くなられた中野幹隆さんのエピソードなど・・・。
 「朝日レクチャーブックス」の大森荘蔵今西錦司岸田秀梅原猛などの巻の編集は中野さんだったのだね。
 堀川正美の「明日があるとおもえなければ子供ら夜になっても遊びつづけろ!」のフレーズが出て来て、久しぶりに堀川正美を思い出した。金井美恵子のエッセイ集のタイトルにもなっている。あの詩のフレーズである。
 一九七五年頃の東京のリアリティをめぐって、「フリーター」とか「ニート」っていう言葉のなかった時代を語る中森明夫の話が印象的だった。