池田晶子と長薗安浩の対談を聴く

ナズナ

 朝からの曇りが雨になる。夜半まで小雨がつづく。昨日の夕暮れに、道端に白いナズナの花を見た。その時に三日月が西に傾いていた。南の空には明るいシリウスが眺められた。蕪村の句に、

春雨やもの書(かか)ぬ身のあはれなる*1

 先日、池田晶子小池昌代の対談のテープを聴いたのだった。そのタイトルは「すべては驚きから始まる〜考える楽しみ」だった。今日は池田晶子長薗安浩の対談「哲学との遭遇」を聴いた。
 これは2001年10月21日のNHKラジオ深夜便の「サンデー・トーク」をテープに録音していたものである。当時、『2001年哲学の旅』が刊行されたときに、その本についてふれておられた長薗氏との対談である。考えるということをめぐって、お二人の談論風発が興味深い。

*1:あはれなる―趣深い。