漫画図書館青虫のこと

青虫、めっけ!

 「ビッグコミックONE」12月1日号で、「漫画図書館青虫」への取材記事を読む。JR只見線只見駅から徒歩7分にある。取材した勝川克志さんによると、「青虫」は元は只見教会(正式には伝道所)と併設の保育所だった建物にある。
 館長の高野行央氏が、横浜でのサラリーマン生活30年で買い込んだ漫画本が3万冊あって、家に置いておけなくなり、安い倉庫を借りようと思って、あちこち探しているうちに、古書のとりもつ縁で隣町に倉庫を借りた。そのなかから、みんなに見てもらえるような図書館が持てたらいいなって思っていたら、これも偶然に、この建物が売りに出ていて、昨年の四月に私設「漫画図書館青虫」をオープンした。

 礼拝堂の名残をとどめる館内に一歩踏み込んで、いや、驚いた。左右の壁二面が、天井から床まで、造りつけの本棚に、ぎっしりと漫画本がうまっている! 戦後すぐのB6判ハードカバー単行本に始まって、「影」「魔像」*1「刑事」「怪談」「ゴリラマガジン」「青春」などのA5判ソフトカバー単行本、若木書房の少女漫画の単行本の蔵書も充実していて、さらに、集英社の「おもしろ漫画文庫」、「カバヤ文庫」までも! それも、古書とはいえ、まあ、本のきれいなこと!
 さらに、「ガロ」「COM」から「ビッグゴールド」まで、伝説の雑誌は全巻揃っている! 一体これだけの本をどうやって集めたんだろう? 「子供の時、買ってもらえなかった反動ですね。就職して、自由に遣えるようになったお金、全部つぎ込んで買っていったら、こんなになっちゃった」サラリーマン生活30年で、買い込んだ漫画本が3万冊!

 なお、この記事の筆者である勝川さんは12月1日号に「シリーズ/少年幻燈館・青雲編」を連載していて、「バリケードと喫茶店」というタイトルの作品を発表している。
 参照:「漫画図書館青虫」http://www16.plala.or.jp/aomusi-0064/
 残念ながら、本年の営業は11月4日(日曜日)で終了とのこと。再開は来年(2008年)のゴールデンウィーク直前の予定。