新春、落語二題

 新年明けましておめでとうございます。
 朝はお雑煮とおせちをいただく。なんとなく正月らしい気分になる。
 私のところの雑煮は、澄まし汁の中に牡蠣(かき)とハマグリに蒲鉾と三つ葉が入っている。餅は丸餅で、焼かずに煮ている。
 餅といえば、「おかちん」という言葉があるそうですね。御所の女房詞に・・・。今でも、餅のことを「おかちん」と呼んでいるのかな。
 夜、途中からだが、NHKラジオの「ラジオ名人寄席」初春特別興行を聴いた。
 六代目三遊亭円生の「御神酒徳利」(おみきとっくり)と五代目古今亭志ん生の「火焔太鼓」の落語である。「御神酒徳利」は1977年1月の独演会を収録したもので、間のいい人の話であり、新春にふさわしい大変おめでたい落語だった。うーん、上手いね。円生のほかの噺(はなし)も聴きたくなるなぁ。古今亭志ん生の十八番「火焔太鼓」は言わずもがなである。
 夜半に外へ出る。晴れて風もなくおだやかな星空だ。南の空にオリオン座が眺められた。火星はちょうど天頂付近に来ている。