桂文我を聴く4

ナツアカネ

 久しぶりに公園の池に寄ると、ナツアカネがハスの枯れた茎にしがみ付くように止まっている。からだ全体が赤い。人差し指を、ぐるぐる回してみました。トンボは大きな目玉を指の方へ向けました。二、三センチほどに指を近づけても、じっとしている。
 老舗書店で「落語論は書きにくい」という堀井憲一郎著『落語論』を手にとってみた。

落語論 (講談社現代新書)

落語論 (講談社現代新書)

 CD『おやこ寄席ライブ1 桂文我』で「まんじゅうこわい」、「大安売り」、「だいみゃく」を聴いた。
 赤福餅、あーん、あーん。
 ご馳走様でした。今度は熱いお茶が一杯、怖い。
 「大安売り」は、お相撲さんの噺。しこ名が大安売りとなりました。
 誰にでも負けてやります。
 「だいみゃく」は、お医者さんの噺。
 お医者さんのところに住み込んだお弟子さんが先生の代診で患者さんのところへ行くことになる。弟子は嬉しくてはしゃぎまくる。先生が弟子に、いろいろ助言を与える。
 今日は駕籠に乗って行きなさい。
 大先生が御用がありまして、若先生の代脈であります。とこう言いなさい。などなど。
 まず手の脈を取る。
 そして眼を見る。
 そして、口を開けさせてべろを見る。
 おなかを押してはいかん。
 出るものがある。へー、何が・・・?
 弟子が頓珍漢な返事をする。
 会場の子供の笑い声が聞こえる。
 そうして、患者さんのお嬢さんの脈を取ることになるのだが・・・。
 勘違いの連続で可笑しい。
おやこ寄席(1)

おやこ寄席(1)