夜、NHKラジオの「ラジオ文芸館」で、アガサ・クリスティの短編「スズメバチの巣」を聴いた。アナウンサーの語りと音響効果で構成する聴く短編小説。中尾晃一郎アナウンサーが短編を朗読した。エルキュール・ポアロの声音(こわね)のゆっくりした語り口が印象的である。
参照:ラジオ文芸館http://www.nhk.or.jp/bungei/archive/1010.html
今月は3週にわたって外国作品を朗読する。
10月9日、ジョルジュ・シムノンの短編「三枚のレンブラント」「S・S・Sの金庫」
10月16日、オー・ヘンリーの短編「桃源郷の短期滞在客」
サキの短編「開けたままの窓」
アンデルセンの掌編「絵のない絵本」
これは是非とも聴かなくては・・・。
電子書籍の出現によって読書ということの体験がどう変わっていくか話題になっているようだが、「ラジオ文芸館」のように耳で聴く短編小説は、朗読の声の緩急や抑揚と音響効果音で構成されていて、ひたすら耳を澄ますだけでよい。虫の音に耳を澄ますように・・・。