絵本『赤いカヌーにのって』

ボート

 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー著『コンコード川とメリマック川の一週間』が、昨年、而立書房から山口晃氏の翻訳で出版されました。
 『コンコード川とメリマック川の一週間』での旅は、舟旅が一週間、登山が一週間と合計すると二週間の旅で、ヘンリーとその兄ジョンとの兄弟二人の、八月の末から九月にかけての旅でした。
 ベラ・B・ウィリアムズ作『赤いカヌーにのって』(あすなろ書房)を読みました。
 このカヌー旅は、あたし・かあさん・ロージーおばさん・いとこのサム(男の子)の四人のカヌーにのって川を下る三日間の旅です。
 あたしは、女の子。ロージーおばさんは、あたしのかあさんの姉妹。
 サムはロージーおばさんの子供。あたしのいとこです。
 四人は、クルマに赤いカヌーをのせて、遠くまで出かけ川の上流まで運び、川に赤いカヌーを下ろして、川下りの旅を始めます。
 岸辺のテントで眠り、食事も皆で力を合わせて作り、あたしの初めての川下りが描かれます。
 わくわくどきどきの三日間の舟旅絵本です。川下りで出会う人や生き物が描かれています。
ツバメが飛んでいる川の風景では、吹いている風の心地よさまで伝わって来るようです。

赤いカヌーにのって

赤いカヌーにのって