『パリ、恋人たちの2日間』

パリ、恋人たちの2日間

 梅雨明け宣言が出る。最低気温25℃、最高気温34℃を超えた。
 青い夏空、白い雲。
 朝から蝉が鳴きだした。

 14日、ジュリー・デルピー監督『パリ、恋人たちの2日間』(2007年、フランス、ドイツ、101分、カラー)を観に寄る。「フランス映画特集」の1本である。
 出演はジュリー・デルピー、アダム・ゴールドバーグ、ダニエル・ブリュール
 「フランス映画特集」のパンフレットに、
 

ニューヨークに住むフランス人のマリオンとアメリカ人のジャックがパリを訪れる。ジャックはそこで様々な文化の違いに翻弄され、マリオンとの仲も次第に悪くなってゆく。フランス人とアメリカ人の恋人に訪れる破局の危機をコミカルに描く。

 冒頭、パリへ向かう列車の中、マリオン(ジュリー・デルピー)とジャック(アダム・ゴールドバーグ)の二人。
 二人はイタリア旅行からパリへ列車で戻って来た。
 マリオンの両親のいるパリのマリオンの実家に、二人はニューヨークへ戻るまで2日間をすごすのだったが・・・。
 ジャックは食事にウサギの肉料理が出て驚いたり、マリオンの家族のアメリカ人への痛烈な皮肉な物言いに度肝を抜かれる。
 そのうえ、マリオンと連れ立ってパリの街に繰り出せば、マリオンの昔の奔放な交友関係が次々と明らかになるのに閉口する始末だった。
 しだいに我慢を重ねていたジャックはマリオンとの仲が険悪になり、ついに爆発し二人は本心を互いに洩らすのだった・・・。
 マリオン役のジュリー・デルピーが才気あるコメディエンヌぶりを見せている。
 気になったセリフに、ジム・モリソンとかマリオンの母が1968年世代といった言葉があった。