ジェニフェール・ルシュール著『三島由紀夫』(祥伝社)を読んだ。
フランス人のジェニフェール・ルシュールがミシマユキオ(三島由紀夫)の作品と生涯を書いているのだが、バイアスがかかっていないだけにすーっと読める。過不足なくよく調べている。
ひとつ驚いたのは、三島由紀夫の『葉隠入門』がフランス語に訳されているんだな、ということだった。
筆者のジェニフェール・ルシュールは、ゴンクール賞受賞の女流伝記作家という。
本格的な評伝である。しかもバランスよく読みやすい。訳文がいいのかもしれない。
訳者の鈴木雅生さんに、『きびしい冬』というレーモン・クノーの本の翻訳があるので、先日の「ルイ・マル監督特集」で上映された映画『地下鉄のザジ』の原作の小説がレーモン・クノーなので、ちょっとその偶然にも驚く。
本つながりで、『きびしい冬』も読みたくなった。

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