ゆく年や留め金きかぬ大鞄

 大晦日(おおみそか)、一年が終わろうとしている。
 朝、牡丹雪がちらつく。晴れて陽射しがあったが、寒気が厳しかった。
 過ぎ去っていく年、暮れ行く年。
 
 「ゆく年や闇にまぎるるものばかり
 「ゆく年や留め金きかぬ大鞄
 「年の夜のものみなに遠き心かな

 畑耕一の俳句で、冬の句である。
 夜、年越しそばを食べる。
 行く年、来る年。
 過ぎ去る年を惜しみながら、新年を迎えよう。
 お休みなさい。
 2012年!