『文学と映画のあいだ』のこと


 5月5日が立夏で、晴天に恵まれた。この頃より公園の池に睡蓮が咲き始めている。
 湿度が低いためか蛙の姿が見られない。
 鏡のような水面から睡蓮の花があちこちと浮かび上っている。
 白にほんのり紅色が混じった花弁(はなびら)が見事だ。

 千葉伸夫著『映画と谷崎』(青蛙房)を読んでいる。
 いつぞや野崎歓著『谷崎潤一郎と異国の言語』で、大正期の谷崎潤一郎芥川龍之介の二人の「異国」体験、中国旅行を対比して論じ、その見立てがなかなか興味深かったことがあった。
 新刊で『文学と映画のあいだ』が出るようだ。注目しておこう。
 編者が野崎歓氏である。

文学と映画のあいだ

文学と映画のあいだ

谷崎潤一郎と異国の言語

谷崎潤一郎と異国の言語